頼山陽とその時代
著者
書誌事項
頼山陽とその時代
(ちくま学芸文庫, [ナ25-1],
筑摩書房, 2017.3
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ライ サンヨウ ト ソノ ジダイ
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注記
初版: 中央公論社1971年6月刊
シリーズ番号はブックジャケットによる
略年譜: 下p631-634
内容説明・目次
- 巻冊次
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上 ISBN 9784480097781
内容説明
名は襄、字は子成、通称久太郎。安永9年、儒者頼春水の長子として大坂に生まれる。後に、天賦の詩才と史書の叙述で天下に令名を馳せる頼山陽(1780‐1832)である。その一代の文章は、幕末期に尊王攘夷運動の原動力ともなった。作家中村真一郎は、この人物の内面を丹念に掬い上げながら、生涯の全貌と時代の知的風景を余すところなく描き出す。発表後、山陽のみならず、江戸漢詩文の再評価をもたらした傑作評伝。上巻では、精神の異変と、脱藩事件や遊蕩によって始まる山陽の生涯、一族のあり様、西遊中の交際などを扱う。芸術選奨文部大臣賞受賞。
目次
- 第1部 山陽の生涯(病気と江戸遊学;病気と脱奔;病気その後;遊蕩と禁欲;女弟子たち)
- 第2部 山陽の一族(父春水;春水の知友;山陽の叔父たち;山陽の三子;三つの世代)
- 第3部 山陽の交友 上(京摂の友人たち(第一グループ);京摂の敵対者たち(第二グループ);西遊中の知人たち(第三グループ))
- 巻冊次
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下 ISBN 9784480097798
内容説明
「私は頼山陽という一人物を、小説的な想像力のたすけを藉りて再現することを目的とした」(本書「後書」)と述べるように、著者が山陽や周辺の人々を捉えるさまは、一読忘れがたい面影を残す。そこから感取されるのは、江戸後期の知識人たちとわれわれとのまぎれもない同時代性である。本書はまた、著者自身の人生が山陽のそれと呼応し、その関係の解明に力を費やした探究の跡でもあった—。下巻では、江戸の学者や山陽の弟子、諸国の知友などを眺めた後、畢生の書『日本外史』をはじめとする文業を論評して筆は擱かれる。
目次
- 第4部 山陽の交友 下(江戸の学者たち(第四グループ);江戸の文士たち(第五グループ);諸国の知友(第六グループ))
- 第5部 山陽の弟子(初期の弟子たち(第一グループ);慷慨家たち(第二グループ);晩年の弟子たち(第三グループ);独立した弟子たち(第四グループ))
- 第6部 山陽の学藝(『日本外史』;『日本政記』;『日本楽府』;『新策』と『通議』;『詩鈔』と『遺稿』;『書後題跋』)
「BOOKデータベース」 より