武士道の精神史
著者
書誌事項
武士道の精神史
(ちくま新書, 1257)
筑摩書房, 2017.5
- タイトル別名
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いま生きる武士道 : その精神と歴史
- タイトル読み
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ブシドウ ノ セイシンシ
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注記
参考文献: p231-234
本書はNHKラジオテキスト『いま生きる武士道--その精神と歴史』(2015.10)に大幅な加筆修正を加えたもの
内容説明・目次
内容説明
侍の気構えと行動を規定してきた「武士道」。軍国主義につながったとして、マイナスのイメージも持たれる一方、日本人の美徳を支える倫理的礎として肯定的なイメージを持っている人も、これまた多い。歴史的にみれば武士道は、武家社会が発展した中世に自然発生し、『甲陽軍鑑』等の書物で明文化されていくが、戦闘なき徳川時代になって精神的な「徳義」へと転回した。やがて武家以外の庶民階級にも浸透して、一般の生活経済倫理にまで影響を及ぼすようになっていく。「武士道」の豊かなる実態の歴史を、実証主義史学の方法を用いつつ鮮やかに描き出し、その本質に迫る。
目次
- 現代にとって武士道とは何か
- 武士の誕生―家と氏の成立
- 中世武士のエートス―もののふの道、弓矢取る身の習い
- 明文化される武士道―『甲陽軍鑑』『諸家評定』『可笑記』
- 「治者」としての武士―徳川時代における武士道の深化・発展
- 生き延びるための思想―『葉隠』をめぐる誤解
- 持続的平和の時代の武士道―信義と仇討ち
- 国民文化としての武士道―庶民への浸透
- 武士の社会と経済倫理―資本主義のさきがけ
- 女性と武士道―武士道の主体としての女性
- 明治武士道とその後―近代化と国家主義
- 武士道七則―「忠」「義」「勇」「誠」「証」「礼」「普」
- いま生きる武士道
「BOOKデータベース」 より