日本語程度副詞体系の変遷 : 古代語から近代語へ
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日本語程度副詞体系の変遷 : 古代語から近代語へ
勉誠出版, 2017.5
- タイトル読み
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ニホンゴ テイド フクシ タイケイ ノ ヘンセン : コダイゴ カラ キンダイゴ エ
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注記
引用参考文献: p233-238
内容説明・目次
内容説明
「品詞のハキダメ」「落ちこぼれ」などと表現され、品詞分類においてネガティブなものとして位置づけられてきた副詞。しかし、本当に副詞は分類も体系化もし難い存在なのであろうか。古代語から近代語への転換期における程度副詞の流動的な性質を捉え、時代別の共時的な分類体系を横糸に、特徴的な語の通時的な変化を縦糸として交差させることで、ことばの意味・機能の体系的な変遷の模様を描き出す。
目次
- 副詞研究の流れと程度副詞体系
- 1 古代語から近代語へ—高程度を表す副詞の体系の変遷(評価的な程度副詞の成立と展開;高程度を表す副詞の体系変遷概観)
- 2 過渡期の諸相・一—評価的な程度副詞を中心とした体系の成立背景(中世後期から近世初頭の高程度を表す副詞の体系;成立過程から見た高程度を表す評価的な程度副詞の特徴—「チカゴロ」を例として;古語と口語のはざまにある『天草版平家物語』の語法—「コトノホカ」と「モッテノホカ」の用法をめぐって)
- 3 過渡期の諸相・二—高程度を表す評価的な程度副詞の特徴(古代語近代語過渡期の代表的な高程度を表す副詞「アマリ(ニ)」;感動詞・応答詞と評価的な程度副詞との連続性—大蔵虎明本における「ナカナカ」の分析を中心に)
- 4 現代語への一歩—高程度を表す副詞の二系統化(近世前期上方語における高程度を表す副詞の体系;“程度の甚だしさ”と“多量”を表す近世前期上方語の「タント」)
「BOOKデータベース」 より