いはでしのぶ
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注記
底本: 巻一: 京都大学文学部蔵甲本. 巻二: 宮内庁書陵部蔵本. 巻三-八: 抜書本の三条西家本
年立: p407-421
参考文献一覧: p455-459
栞あり(第13号)
内容説明・目次
内容説明
容姿・才能を並び称される大将と中将は、高貴な一品宮に共に思いを寄せている。大将(関白)は一品宮を妻としたが、中将は密かな「いはでしのぶ」恋心に悩み続け、のちに、一品宮の、姫宮を妻とする。大将は運命のいたずらで、一品宮と引き離され没する。次世代へと物語は移り、関白の子、厭世的な性格の大将は様々な運命に翻弄され、やがて出家を志し、吉野山に赴く。本文全文が残るのは巻一巻二のみであるが、ほかに詠歌の場面を中心とした抜書本八巻が伝わることにより、その概要が知られる。多数の登場人物と、長期にわたる錯綜した筋書きと、詩情溢れる文体を持つ大作。
「BOOKデータベース」 より