岩佐又兵衛と松平忠直 : パトロンから迫る又兵衛絵巻の謎

書誌事項

岩佐又兵衛と松平忠直 : パトロンから迫る又兵衛絵巻の謎

黒田日出男著

(岩波現代全書, 103)

岩波書店, 2017.6

タイトル読み

イワサ マタベエ ト マツダイラ タダナオ : パトロン カラ セマル マタベエ エマキ ノ ナゾ

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注記

主要参考文献: p267-276

内容説明・目次

内容説明

特異な表現によって浮世絵の創始者とされる岩佐又兵衛。この天才絵師が関わったとされる数々の作品のなかでも、長大な「又兵衛絵巻群」にはとりわけ異様な魅力がある。この絵巻群の魅力を生んだ根源は何か。これまで主流を占めていた美術史的な分析にかわって、本書は絵画史料論的アプローチによって岩佐又兵衛の絵巻群に迫る。「又兵衛風絵巻群」を読み解く鍵は注文主のパトロン松平忠直にあった。絵巻群に込められた忠直卿の思いとは?

目次

  • プロローグ 注文主を中心とした絵画史料読解
  • 第1章 「又兵衛風絵巻群」とこれまでの美術史研究
  • 第2章 絵画史料論からの疑問と批判点
  • 第3章 「定説」に対する異論の登場
  • 第4章 忠直の教養・趣味・娯楽と又兵衛の越前下向
  • 第5章 松平忠直の年代記—誕生から「隠居」まで
  • 第6章 忠直が絵巻化した物語群とは何か
  • 第7章 配流地の忠直と『熊野権現縁起絵巻』の奉納
  • 第8章 一世・二世・三世の“契り”と倫理的転換
  • エピローグ 金色烏帽子の主人公と松平忠直

「BOOKデータベース」 より

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