煉獄と地獄 : ヨーロッパ中世文学と一般信徒の死生観
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煉獄と地獄 : ヨーロッパ中世文学と一般信徒の死生観
ぷねうま舎, 2017.10
- タイトル読み
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レンゴク ト ジゴク : ヨーロッパ チュウセイ ブンガク ト イッパン シント ノ シセイカン
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注記
参考文献: 巻末p7-18
内容説明・目次
内容説明
聖職者・知識階級ではなく、中世ヨーロッパの一般大衆は、死と死後の世界をどのようにイメージしていたのだろうか。一三世紀から一六世紀にかけて、煉獄の誕生をみた中世は、死後世界をめぐってさまざまな表象と物語を生み、それはペストの惨劇をくぐってさらに多様化する。現世蔑視、魂と肉体の対話、往生術、死後世界探訪譚、死の舞踏という死の文学のモチーフにおいて煉獄が果たした役割とはなんだったのか。自国語による説教、教化文学、壁画、ステンドグラス、時祷書、装飾写本などを図像とともに広く渉猟し、人々の心性に浸透してその死生観の根となった要素を掘り起こす。
目次
- 序章 死を生きるヨーロッパ中世
- 第1章 死と向きあう—現世蔑視と現世無常
- 第2章 死を飼いならす—煉獄の役割と死後の保険
- 第3章 死と対面する—いまわの際のドラマ
- 第4章 死後を生きる—死後世界の探訪と表象
- 終章 死の変容—薄く引き延ばされた死
「BOOKデータベース」 より