言語と思想の言説 (ディスクール) : 近代文学成立期における山田美妙とその周辺

Bibliographic Information

言語と思想の言説 (ディスクール) : 近代文学成立期における山田美妙とその周辺

大橋崇行著

笠間書院, 2017.10

Other Title

Discourse on languages and thoughts : research on Yamada Bimyou and his surroundings when Japanese literature was established

言語と思想の言説 : 近代文学成立期における山田美妙とその周辺

言語と思想のディスクール

Title Transcription

ゲンゴ ト シソウ ノ ディスクール : キンダイ ブンガク セイリツキ ニオケル ヤマダ ビミョウ ト ソノ シュウヘン

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Note

2005年以降学会誌等で発表してきた初期の山田美妙とその周辺についての論文を元に改稿し、書き下ろしを加えて単著としてまとめたもの。また、2011年3月に総合研究大学院大学に提出した博士学位論文『近代文学成立期における山田美妙についての研究』も一部含む

初出一覧: p269-270

Description and Table of Contents

Description

江戸以前の「知」、海外から流入してくる「知」—。明治期、活字メディアによる情報革命の中で、多様な「知」はさまざまに錯綜し、新たな言説は生み出されていくこととなった。その過程の総体を、山田美妙から明らかにしていく書。ある時代の言葉は、どのように運用、共有され、新たな文化として再編成されていくのか。目の前にあるテクストだけを精読しても読み取ることのできない領域が、言葉には張り巡らされている。山田美妙は言葉とどう格闘し、そこでは何が起こっていたのか。日本の“近代”の実態を炙り出す。

Table of Contents

  • 序章 明治期の多様な「知」と日本の“近代”
  • 第1章 美妙にとっての「詩」と「小説」—「知」と「情」との関わり(明治期の「詩」と「小説」—山田美妙の初期草稿;美妙にとっての「小説」—「蝴蝶」;『女学雑誌』の小説観—清水紫琴「こわれ指環」;「知」としてのゾライズム—「いちご姫」;江戸の「知」と西欧の「知」との融合—「武蔵野」)
  • 第2章 言文一致再考—「文体」「文法」と「思想」の表現(「翻訳文」という文体—初期草稿から;美妙の“翻訳”—「骨は独逸肉は美妙/花の茨、茨の花」;美妙の「文法」;歴史と想像力—「笹りんだう」;言文一致論と「思想」の表現)

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