観想の文法と言語 : 東方キリスト教における神体験の記述と語り
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観想の文法と言語 : 東方キリスト教における神体験の記述と語り
(南山大学学術叢書)
知泉書館, 2017.12
- タイトル別名
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観想の文法と言語
- タイトル読み
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カンソウ ノ ブンポウ ト ゲンゴ : トウホウ キリストキョウ ニオケル カミタイケン ノ キジュツ ト カタリ
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注記
文献一覧: p497-507
内容説明・目次
内容説明
本書は「観想」を通して、西方とは異質な東方キリスト教の霊性がもつ特徴を解明した画期的業績である。はじめにヘシュカスムによる観想の世界を論ずる。ヘシュカスムとは砂漠や荒れ野で神と結びつこうとした人々に発する東方霊性の根幹にある霊性運動であり、それを通して修行者の苦闘を描くと共に祈りの方法・技法やイコンをも観想言語の領域として考察する。次に擬ディオニュシオスに照準を当て、彼の取り扱った神名、否定神学、テアルキ、秘跡などの問題を解明し、彼が観想を中心に据えていることを確認する。さらに東方霊性を理論的に集大成したグレゴリオス・パラマスを取り上げ、彼がよく引用するディオニュシオスの解釈を検討し、次いでパラマスが関わったヘシュカスム論争の真相を明らかにする。
目次
- 第1部 テオリアの光景(アトスの修道士ニケフォロスにおける東方霊性(ヘシュカスム)のかたち;祈りの方法論—『フィロカリア』における伝新神学者シメオンと二つの不詳の著者による論攷を中心に;観想におけるφαντασιαの問題—クサントプロス修道院のカリストスとイグナティオスの場合 ほか)
- 第2部 擬ディオニュシオスをめぐって(擬ディオニュシオス『神名論』における「テアルキア」について;神名の「記述」と「語り」—擬ディオニュシオス『神名論』の一側面;否定神学は肯定神学の裏返しか?—否定神学の現代的意義 ほか)
- 第3部 パラマスの思想とパラマス主義(パラマスによる擬ディオニュシオス解釈の一断面—ディオニュシオス『スコリア』援用の問題;神の本質の把握不可能性について—東方教父とトマス・アクィナスの解釈;グレゴリオス・パラマスにおける自然の問題 ほか)
「BOOKデータベース」 より