ここにいる

著者

書誌事項

ここにいる

王聡威著 ; 倉本知明訳

(ExLibris)

白水社, 2018.8

タイトル別名

Still life

生之靜物

タイトル読み

ココ ニ イル

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内容説明・目次

内容説明

本書は、2013年に起こった「大阪市母子餓死事件」がモチーフになっている。当時マンションの一室で28歳の女性と3歳の息子が餓死状態で見つかり、電気とガスも止められていた。母子の孤独死は、無縁社会を象徴する事件として台湾でも大きく報じられ、衝撃を受けた著者は、舞台を台湾に置き換えて、本書を書き上げた。主人公の美君は、6歳の娘・小娟と暮らす30代の女性。あるとき、夫の阿任から暴力を受け、美君は家を出る。地下鉄で20分しか離れていない家に移り、夫からの連絡をひそかに待ちながら、夫のこと、元彼のこと、職場のこと、結婚・出産の時のことなど、過去をさまざまに思い返す。一方で、夫、元彼、同僚、親、弟、友人の独白からは、まったく異なる美君の姿が浮かび上がってくる。他者からどう見られるかを常に意識して行動し、自分が選ばれるべき人間だと自負する美君。Facebookのページを開設し、グループLINEにも参加してはいたが、つながっている人はほとんどいなかった。すれ違う意識と噛み合わない現実。美君は、しだいに自らを追い込んでいく…。

「BOOKデータベース」 より

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詳細情報

  • NII書誌ID(NCID)
    BB26674088
  • ISBN
    • 9784560092705
  • 出版国コード
    ja
  • タイトル言語コード
    jpn
  • 本文言語コード
    jpn
  • 原本言語コード
    chi
  • 出版地
    東京
  • ページ数/冊数
    249p
  • 大きさ
    20cm
  • 分類
  • 親書誌ID
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