武士の起源を解きあかす : 混血する古代、創発される中世

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武士の起源を解きあかす : 混血する古代、創発される中世

桃崎有一郎著

(ちくま新書, 1369)

筑摩書房, 2018.11

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武士の起源を解きあかす : 混血する古代創発される中世

Title Transcription

ブシ ノ キゲン オ トキ アカス : コンケツ スル コダイ、ソウハツ サレル チュウセイ

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参考文献: p324-325

Description and Table of Contents

Description

武士はいつ、どこで、生まれたのか?七世紀ものあいだ日本を統治してきた彼らのはじまりについては、実ははっきりとした答えが出ていない。かつて教科書で教えられた「地方の富裕な農民が成長し、土地を自衛するために一族で武装し、武士となった」という説はでたらめで、都の武官から生まれたという説は確証がなく、学界は「諸説ある」とお茶を濁す。この日本史における長年の疑問を解消するために、古代と中世をまたにかけ、血統・都鄙・思想に着目し、武士の誕生の秘密を明らかにする。

Table of Contents

  • 序章 武士の素性がわからない
  • 第1章 武士成立論の手詰まり
  • 第2章 武士と古代日本の弓馬の使い手
  • 第3章 墾田永年私財法と地方の収奪競争
  • 第4章 王臣家の爆発的増加と収奪競争の加速
  • 第5章 群盗問題と天皇権威の転落
  • 第6章 国司と郡司の下剋上
  • 第7章 極大点を迎える地方社会の無政府状態—宇多・醍醐朝
  • 第8章 王臣子孫を武士化する古代地方豪族—婚姻関係の底力と桎梏
  • 第9章 王臣子孫を武士化する武人輩出氏族—「将種」への品種改良
  • 第10章 武士は統合する権力、仲裁する権力
  • 第11章 武士の誕生と滝口武士—群盗問題が促した「武士」概念の創出
  • 終章 武士はどこから生まれてきたか—父としての京、母としての地方

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