竹山広
著者
書誌事項
竹山広
(コレクション日本歌人選 / 和歌文学会監修, 074)
笠間書院, 2018.11
- タイトル別名
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竹山広 : 生涯歌い続けた長崎原爆への怒り
Takeyama Hiroshi
- タイトル読み
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タケヤマ ヒロシ
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注記
年譜: p104-106
読書案内: p115-116
内容説明・目次
内容説明
「死者の生を生きる」を歌い続けた原爆歌人、竹山広が初めて読み解かれる。
目次
- 千々石ミゲルその名捨て去りたるのちの痕跡ことごとく滅びたり
- 停りたるものと思ひしトラックが後退りきてわれはおどろく
- 身を薙ぎて一瞬過ぎし光あり叫ばむとしてうち倒れゐき
- なにものの重みつくばひし背にささへ塞がれし息必死に吸ひぬ
- 這伏の四肢ひらき打つ裸身あり踏みまたがむとすれば喚きつ
- 傷軽きを頼られてこころ慄ふのみ松山燃ゆ山里燃ゆ浦上天主堂燃ゆ
- パンツ一枚着しのみの兄よ炎天に火立ちひびきて燃え給ふなり
- 水のへに到り得し手をうち重ねいづれが先に死にし母と子
- ふり返らざる神父にてその耳にわれの懴悔の罪もちて去る
- 夜に思ふこと愚かにて絶命ののちいつまでも垂りし鶏の血〔ほか〕
「BOOKデータベース」 より