書誌事項

前川佐美雄

楠見朋彦著

(コレクション日本歌人選 / 和歌文学会監修, 072)

笠間書院, 2018.11

タイトル別名

前川佐美雄 : 二十世紀を力強く生き抜いた昭和の大歌人

Maekawa Samio

タイトル読み

マエカワ サミオ

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注記

略年譜: p106-108

読書案内: p117-118

内容説明・目次

内容説明

塚本邦雄、山中智恵子、前登志夫ら俊才を輩出し、精神の丈高さによる象徴表現を生涯追求し続けた歌人。

目次

  • やまやまをめぐらして大和国内の雪の白きをさびしみ生くる
  • かなしみを締めあげることに人間のちからを尽して夜もねむれず
  • 何んといふ深いつぶやきをもらしをる闇の夜の底の大寺院なり
  • 顔やからだにレモンの露をぬたくつてすつぱりとした夏の朝なり
  • 一傘の樹陰にわがねるまつぴるま野の蝶群れて奇しき夢を舞ふ
  • いますぐに君はこの街に放火せよその焔の何んとうつくしからむ
  • 野にかへり野に爬虫類をやしなふはつひに復讐にそなへむがため
  • 植物はいよいよ白くなりはててもはや百年野にひとを見ず
  • うまれた日は野も山もふかい霞にて母のすがたが見られなかつた
  • 道道に宝石の眼がかくれゐて朝ゆふにわれの足きよくせり〔ほか〕

「BOOKデータベース」 より

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