ホロコーストとアメリカ : ユダヤ人組織の支援活動と政府の難民政策

書誌事項

ホロコーストとアメリカ : ユダヤ人組織の支援活動と政府の難民政策

丸山直起 [著]

みすず書房, 2018.12

タイトル読み

ホロコースト ト アメリカ : ユダヤジン ソシキ ノ シエン カツドウ ト セイフ ノ ナンミン セイサク

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注記

人名索引: pi-viii

事項索引: pix-xvii

内容説明・目次

内容説明

ナチス・ドイツによるホロコーストはユダヤ人の生命を奪っただけでなく、宗教や文化などあらゆる「ユダヤ的なもの」を破壊した。その結果、数千のユダヤ人コミュニティが消滅し、1億冊以上の書籍が失われた。ユダヤ人の犠牲は600万にのぼり、これはヨーロッパ大陸のユダヤ人人口全体の実に72パーセント以上にあたる。しかし、国際社会は絶望の淵に追い込まれたユダヤ人の運命に非情であった。国家が頼りにならなければ、自分たちで不幸な難民を救うしかない。19世紀以来、欧米諸国にはユダヤ人の救援組織がつぎつぎと誕生し、国際的な絆で結ばれていた。そのひとつ、第一次世界大戦を機に発足したアメリカ・ユダヤ人合同配分委員会(「ジョイント」)が、ナチス支配下で苦悩する同胞を救うため、すべての組織、資金、人材を動員する。そのスタッフは戦乱の地に派遣され、身の危険を顧みずに救済活動をおこなった。しかし、彼らの行く手には国益と官僚主義の壁が立ちはだかる。本書は、危機の時代における「ジョイント」と、そのひとりの女性ソーシャルワーカーの活動に焦点をあてながら、ユダヤ難民の辿ってきた道のりを詳細に跡づける。

目次

  • 序章 ホロコーストへの道
  • 第1章 難民はアメリカをめざす
  • 第2章 危機の時代とアメリカのユダヤ人
  • 第3章 ドイツの反ユダヤ政策とアメリカ政府の対応
  • 第4章 セントルイス号の悲劇
  • 第5章 戦時下のジョイント
  • 第6章 解放の年
  • 終章 なぜアウシュヴィッツは爆撃されなかったのか

「BOOKデータベース」 より

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