東南アジアにおけるケアの潜在力 : 生のつながりの実践
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書誌事項
東南アジアにおけるケアの潜在力 : 生のつながりの実践
(地域研究叢書, 35)
京都大学学術出版会, 2019.2
- タイトル読み
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トウナン アジア ニオケル ケア ノ センザイリョク : セイ ノ ツナガリ ノ ジッセン
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注記
文献: 各章末
内容説明・目次
内容説明
これまでの社会福祉論では、先進国が主流として扱われ、中進国や発展途上国は専らその「遅れ」が指摘されるばかりであった。しかし、東南アジアでは、超ハイペースで少子化・高齢化が進み、また移動労働などによる家族の変化の中で急速に増大するケアニーズに対して、制度整備の遅れを埋める形で、文字通り生きる実践としてのケアが立ち現れている。欧米では市場原理と個人主義へのアンチテーゼとして提起された「社会全体で担うケア」という論理が、元来、東南アジア社会には内包されているのではないか。ネオリベラリズムのもとで主張される「自助努力」や「アクティブ・エイジング」を東南アジアから捉え直し、社会に埋め込まれたケアのつながりの活性化から、新たなケア原理を模索する。
目次
- 東南アジアにおけるケアの潜在力—生のつながりの実践
- PROLOGUE 北タイでHIV陽性者とともにケアを考える—映像制作から見えたケアと関係性
- 第1部 グローバルとローカル制度と実践の展開
- 第2部 誰がケアするのか?変わりゆく家族とケアの揺らぎ
- 第3部 移動し往還する人々とケアの広がり
- 第4部 間の新たなケア・イニシアティブ—コミュニティと宗教
- EPILOGUE 草の根国際交流の実践としてのケア—フィリピン田舎の小さな助産院が結ぶ日比のつながり
「BOOKデータベース」 より