幽霊の歴史文化学
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幽霊の歴史文化学
(二松学舎大学学術叢書)
思文閣出版, 2019.2
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ユウレイ ノ レキシ ブンカガク
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Description and Table of Contents
Description
本来、目に見えないはずの幽霊—しかしこれまで日本人は、それを文学作品や映像コンテンツによって描いてきた。「幽霊」という言葉の意味は時代によって変遷し、それはときに現代人の多くが想像するものと大きく異なる。人びとは幽霊をどう感知し、それを表象するためにいかなる工夫をしてきたのか、幽霊になにを求めたのか。歴史学、メディア学、文学、美術史学、宗教学、社会学、民俗学等さまざまな研究分野から日本人の精神世界の一端に迫る。
Table of Contents
- 幽霊の歴史文化学への招待
- 第1部 幽霊の存在論—それはどう生起するのか(生と死の間—霊魂の観点から;幽霊ではなかった幽霊—古代・中世における実像;死霊表象の胚胎—記紀・万葉集を中心に)
- 第2部 幽霊の表現論—それはどう描かれるのか(化物振舞—松平南海侯の化物道楽;『新釈四谷怪談』のお岩が映しだすもの—占領期の日本映画検閲と田中絹代のスターイメージをめぐって;祟りきれない老婆と猫—中川信夫『亡霊怪猫屋敷』のモダニティ ほか)
- 第3部 幽霊の空間論—それはどこに出没するのか(上から出る幽霊—地上七・八尺の異界;立ち現れる神霊—御嶽講の御座儀礼;大都市江戸の怪異譚—『耳袋』と『反古のうらがき』から ほか)
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