現代文学は「震災の傷」を癒やせるか : 3・11の衝撃とメランコリー

書誌事項

現代文学は「震災の傷」を癒やせるか : 3・11の衝撃とメランコリー

千葉一幹著

ミネルヴァ書房, 2019.3

タイトル別名

現代文学は震災の傷を癒やせるか : 311の衝撃とメランコリー

タイトル読み

ゲンダイ ブンガク ワ シンサイ ノ キズ オ イヤセルカ : 3 11 ノ ショウゲキ ト メランコリー

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内容説明・目次

内容説明

押し寄せる津波の中、愛する者の手を放してしまった者がいた。幾日も行方の知れぬわが子を追い求めた者がいた。愛する者の死とその悲しみに人々はどう向き合ったのか。高橋源一郎、川上弘美、川上未映子、村田喜代子、松浦理英子といった作家は、震災をどう描いたか。宮沢賢治は、最愛の妹トシの死にどう向き合ったか。死者と生者との間の交流あるいは断絶を通じ、災害や死との、作家たちの格闘の様を描く。

目次

  • 第1章 人は震災にいかに向き合ったか—メランコリー・カタリ・喪の作業
  • 第2章 震災後の愚行—吉村萬壱『ポラード病』にみる不謹慎者の戦略
  • 第3章 震災前から震災後を読み解く—川上未映子『ヘヴン』にみる「いじめ」
  • 第4章 鎮魂の行方—宮沢賢治と妹トシの言葉
  • 第5章 後景化する震災—語り手の消失・不可視化
  • 終章 視線の行方—喪失の味しみの中に

「BOOKデータベース」 より

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