「奇」と「妙」の江戸文学事典

書誌事項

「奇」と「妙」の江戸文学事典

長島弘明編

文学通信, 2019.5

タイトル別名

Edo bungaku jiten

奇と妙の江戸文学事典

江戸文学事典 : 「奇」と「妙」の

〈奇〉と〈妙〉の江戸文学事典

タイトル読み

「キ」ト「ミョウ」ノ エド ブンガク ジテン

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注記

奇と妙の江戸文学年表: p509-513

テキスト・読書案内: 項末

収録内容の「バカムラ」の部分は「竹かんむり」の下に「愚」の文字

収録内容

  • 古典をもじり浮世をえがく : 『仁勢物語』『吉原徒然草』(古典のパロディー)
  • 唐詩選のパロディー三部作 : 『通詩選笑知』『通詩選』『通詩選諺解』(狂詩)
  • 俳諧師は水滸伝の豪傑?! : 『俳諧水滸伝』(俳諧逸話)
  • 大人向けの昔話 : 『桃太郎後日噺』『親敵討腹皷』(黄表紙)
  • 千手観音の「手」のゆくえ : 『大悲千禄本』(黄表紙)
  • 自称「家宝」の自慢合戦 : 『たから合の記』『狂文宝合記』(狂文)
  • 実用書の顔をした戯作 : 『小野[バカムラ]譃字尽』(滑稽本)
  • みやびやかに語る卑俗な笑話 : 『しみのすみか物語』(噺本)
  • 笑いで処世訓を学ぶ : 落語の源流 : 『醒睡笑』(笑話集)
  • どこかにいそうな変人たち : 『世間子息気質』『世間娘気質』『浮世親仁形気』(浮世草子)
  • 愛すべき奇人たち : 『近世畸人伝』(伝記)
  • 響き合う絵と句 : 『安永三年蕪村春興帖』(俳諧)
  • 絵文字・異訓・当て字・奇字 : 『粘飯篦前集』(俳諧)
  • 紙上に咲き匂う花 : 『花見次郎』と風状歳旦帖(俳諧)
  • 和歌で傘、和歌ですごろく : 『六帖詠草』(和歌)
  • 文様で遊び尽くす : 『小紋新法』『小紋雅話』(滑稽本)
  • めくる楽しみ : 仕掛け本 : 『本朝酔菩提全伝』『早替胸機関』(読本・滑稽本)
  • 薄墨が物語を深くする : 『邯鄲諸国物語』『南総里見八犬伝』『児雷也豪傑譚』(合巻・読本)
  • 紙上でみせる架空の歌舞伎 : 『正本製』(合巻)
  • 明治東京の空を飛ぶ風船乗り : 『風船乗評判高閣』(歌舞伎)
  • 復元される男伊達の物語 : 「梅の由兵衛」もの(歌舞伎)
  • 造本様式が語る出版界の動向 : 『身のかがみ』(仮名草子)
  • 身体にやどる別の人格 : 『伽婢子』「人面瘡」(仮名草子)
  • 駕籠に乗った謎の美女 : 『西鶴諸国はなし』「姿の飛乗物」(浮世草子)
  • 鹿児島生まれの怪談 : 『大石兵六夢物語』(実録)
  • ゆるキャラの源流 : 『化物大江山』『心学早染草』(黄表紙)
  • 絵本からやってきた妖怪たち : 『怪談摸摸夢字彙』(黄表紙)
  • 妖婦になった金毛九尾の狐 : 『絵本玉藻譚』(読本)
  • 妖術使いと三すくみ : 『児雷也豪傑譚』(合巻)
  • 逆立つ髪と踊る毛抜 : 『毛抜』(歌舞伎)
  • 歌舞伎役者の幽霊と化け猫 : 『百猫伝』(講談)
  • 遊女三姉妹の生きざま : 『英草紙』(読本)
  • 大悪人変じて大和尚となる : 『春雨物語』(読本)
  • 汚名を返上する男たち : 義士の物語 : 『仮名手本忠臣蔵』(浄瑠璃)
  • 転倒する善と悪 : 不義士の物語 : 『東海道四谷怪談』『菊宴月白波』(歌舞伎)
  • 忍術つかい石川五右衛門 : 『賊禁秘誠談』(実録)
  • リメイクされ続ける浦島伝説 : 『松風村雨束帯鑑』『浦島年代記』(浄瑠璃)
  • 歌舞伎仕立ての古代 : 『本朝水滸伝』(読本)
  • 国学者と歌人、研究と実作の間 : 賀茂真淵の『万葉集』研究(国学)
  • お染久松の心中を詠む万葉歌 : 『万匀集』(狂歌)
  • 太陽は日本で生まれた : 『呵刈葭』(国学)
  • 旅する藪医者の三都物語 : 『竹斎』(仮名草子)
  • 芭蕉が名付けた唯一の紀行文 : 『奥の細道』(俳諧紀行)
  • 漂流事件から生まれた異国旅行ガイドブック : 『異国旅すゞり』(漂流物語)
  • 琉球に渡った不遇の英雄 : 『椿説弓張月』(読本)
  • 劇場にあらわれたキリシタン : 『天竺徳兵衛韓噺』(歌舞伎)
  • ローマ帝国からワシントンまで : 『竹堂詩鈔』(漢詩)
  • 日本初の異国遍歴小説 : 『風流志道軒伝』『和荘兵衛』(談義本)
  • 少年たちが語る異界 : 『仙境異聞』『勝五郎再生記聞』(国学)
  • 「色好み」が「好色」になった : 『好色一代男』(浮世草子)
  • 義理と意気地と : 『男色大鑑』(浮世草子)
  • 他人の色恋を覗き見る : 『魂胆色遊懐男』(浮世草子)
  • 逃げる姫君、追う僧侶 : 『一心二河白道』(浄瑠璃)
  • 心中事件の続編 : 『卯月紅葉』『卯月の潤色』(浄瑠璃)
  • 江戸版のロミオとジュリエット : 『西山物語』(読本)
  • ゆるす心、ゆるせない心 : 『雨月物語』(読本)
  • 廓遊びの虚々実々 : 『傾城買四十八手』(洒落本)
  • 恋愛小説の無限変奏 : 『春色梅児誉美』五部作(人情本)
  • 青年文人がつづる遊びの精髄 : 『ひとりね』(随筆)
  • 亡妻を恋うる記 : 『追思録』(漢詩文)
  • 不夜城の女の俳諧 : 『太祇歳旦帖』(俳諧)
  • 江戸時代の新体詩 : 「北寿老仙をいたむ」「春風馬堤曲」(俳詩)
  • 皮肉とユーモア : 秀句の宝庫 : 『誹風柳多留』(川柳)
  • 漢詩の江戸語訳 : 『訳註聯珠詩格』(漢詩)
  • 強烈な自負心、躍動することば : 『風来六部集』(狂文)
  • もうひとつの平家物語 : 『義経千本桜』「渡海屋・大物浦」(浄瑠璃)
  • 芭蕉も登場する仇討ち物語 : 『志賀の敵討』(浄瑠璃)
  • 三つの世界を綯い交ぜる : 『隅田川花御所染』(歌舞伎)
  • 八百屋お七からお嬢吉三へ : 『三人吉三廓初買』(歌舞伎)
  • 三題咄から生まれた歌舞伎 : 『三題咄高座新作』(歌舞伎)
  • つきまとう幽霊、執着する人間 : 『怪談牡丹燈籠』(人情噺)
  • 江戸っ子が書く光源氏の物語 : 『偐紫田舎源氏』(合巻)
  • 水滸伝に学び水滸伝を超える : 『南総里見八犬伝』(読本)

内容説明・目次

内容説明

読むのにも調べるのにも★この1冊で楽しめる。とっておきの面白作品、73項目、100作品以上!図版160点掲載!用語集、年表付き!事項・人名索引付き!めくるめく魅惑の江戸をもっと知りたい!江戸文学という新世界への入門書。

目次

  • 1 まじめにふざける
  • 2 見る・観る・視る
  • 3 怖い?かわいい?
  • 4 善人か?悪人か?
  • 5 古代を幻想する
  • 6 異郷に憧れる
  • 7 恋する・愛する
  • 8 ことばを磨く
  • 9 物語を織る

「BOOKデータベース」 より

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