河野裕子
著者
書誌事項
河野裕子
(コレクション日本歌人選 / 和歌文学会監修, 075)
笠間書院, 2019.5
- タイトル別名
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Kawano Yuko
河野裕子 : 息子が読み解く「河野裕子」50首
河野裕子 : 息子が読み解く河野裕子50首
- タイトル読み
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カワノ ユウコ
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注記
略年譜: p104-109
読書案内: p122-123
内容説明・目次
目次
- 逆立ちしておまへがおれを眺めてた たつた一度きりのあの夏のこと
- 青林檎与へしことを唯一の積極として別れ来にけり
- たとへば君 ガサッと落葉すくふやうに私をさらつて行つてはくれぬか
- 夕闇の桜花の記憶と重なりてはじめて聴きし日の君が血のおと
- ブラウスの中まで明かるき初夏の日にけぶれるごときわが乳房あり
- しんしんとひとすぢ続く蝉のこゑ産みたる後の薄明に聴こゆ
- 君は今さき水たまりをまたぎしかわが磨く匙のふと暗みたり
- 土鳩はどどつぽどどつぽ茨咲く野はねむたくてどどつぽどどつぽ
- たつぷりと真水を抱きてしづもれる昏き器を近江と言へり
- 君を打ち子を打ち灼けるごとき掌よざんざんばらんと髪とき眠る〔ほか〕
「BOOKデータベース」 より