日本近代文学入門 : 12人の文豪と名作の真実
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書誌事項
日本近代文学入門 : 12人の文豪と名作の真実
(中公新書, 2556)
中央公論新社, 2019.8
- タイトル別名
-
日本近代文学入門 : 12人の文豪と名作の真実
- タイトル読み
-
ニホン キンダイ ブンガク ニュウモン : 12ニン ノ ブンゴウ ト メイサク ノ シンジツ
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注記
主要参考文献: p269-272
収録内容
- 異端の文体が生まれたとき : 耳から目へのバトン
- 三遊亭円朝『怪談牡丹燈籠』 : 耳が捉える落語の魅力
- 二葉亭四迷『浮雲』 : 最初の近代小説が生んだ新文体
- 「女が書くこと」の換金性 : 痩せ世帯の大黒柱とセレブお嬢さま
- 樋口一葉『十三夜』 : 才か色か、女性に換金しえたもの
- 田辺花圃『藪の鶯』 : セレブお嬢さまの自画像
- 洋の東西から得た種本 : 模倣からオリジナルへ
- 尾崎紅葉『金色夜叉』 : 換骨奪胎を超えた創意
- 泉鏡花『高野聖』 : 染め出されていく源流
- ジャーナリズムにおけるスタンス : 小説のための新聞か、新聞のための小説か
- 夏目漱石『虞美人草』 : 新聞小説としての成功と文学としての"不成功"
- 黒岩涙香『巌窟王』 : 新聞売り上げのための成功手段
- 実体験の大胆な暴露と繊細な追懐 : 自然主義と反自然主義
- 田山花袋『蒲団』 : スキャンダラスな実体験
- 森鷗外『雁』 : やさしい追憶
- 妖婦と悪魔をイメージした正反対の親友 : 芸術か生活か
- 菊池寛『真珠夫人』 : 新時代の妖婦型ヒロイン
- 芥川龍之介『侏儒の言葉』 : 警句の普遍性
- 文学のその後、現代へ
内容説明・目次
内容説明
「円朝の落語通りに書いて見たらどうか」と助言された二葉亭四迷は日本初の言文一致小説『浮雲』を生んだ。初の女流作家田辺花圃と同門だった樋口一葉は、最晩年に「奇跡の14ヵ月」と呼ばれるほどの作品を遺した。翻案を芸術に変えた泉鏡花と尾崎紅葉の師弟。新聞小説で国民的人気を得た黒岩涙香と夏目漱石。自然主義の田山花袋と反自然主義の森鴎外。「生活か芸術か」を巡る菊池寛と芥川龍之介。12人でたどる近代文学史。
目次
- 第1章 異端の文体が生まれたとき—耳から目へのバトン
- 第2章 「女が書くこと」の換金性—痩せ世帯の大黒柱とセレブお嬢さま
- 第3章 洋の東西から得た種本—模倣からオリジナルへ
- 第4章 ジャーナリズムにおけるスタンス—小説のための新聞か、新聞のための小説か
- 第5章 実体験の大胆な暴露と繊細な追懐—自然主義と反自然主義
- 第6章 妖婦と悪魔をイメージした正反対の親友—芸術か生活か
- 終章 文学のその後、現代へ
「BOOKデータベース」 より