1989 : ベルリンの壁崩壊後のヨーロッパをめぐる闘争
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1989 : ベルリンの壁崩壊後のヨーロッパをめぐる闘争
慶應義塾大学出版会, 2019.9
- 上
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- タイトル別名
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1989 : the struggle to create post-Cold War Europe
- タイトル読み
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1989 : ベルリン ノ カベ ホウカイゴ ノ ヨーロッパ オ メグル トウソウ
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注記
原著(Princeton University Press c2009)の2014年に改訂された新版の全訳
内容説明・目次
- 巻冊次
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上 ISBN 9784766426212
内容説明
1989年11月9日、突如として、ベルリンの壁は崩壊した。なぜ、崩壊したのか—。誰もが予想だにしない事態に立ちすくむなか、この好機を逃すまいと、西ドイツ首相ヘルムート・コールは、東西ドイツの統一に向けて動き始める。だが、その行く手には、崩壊の危機にあるソ連の再建を図るため、「ヨーロッパの共通の家」という壮大な構想を打ち出したゴルバチョフ、米ソに代わる第三極としてのヨーロッパの拡大を企むミッテラン、NATOを拡張し、アメリカのプレゼンスの強化を目論むブッシュが待ち構えていた—。ベルリンの壁崩壊の激動の一日と、崩壊後の歴史のダイナミズムをリアルに描き出す力作。
目次
- 序章 東西冷戦後のヨーロッパを創造する—一九八九年と秩序の構築
- 第1章 一九八九年の夏から秋に、何が変わったのか?(天安門事件は通用せず;アメリカは介入せず ほか)
- 第2章 戦勝四ヶ国の復権か連邦国家の再生か(一一月九日の夜に;次に一体、何が起きるのか? ほか)
- 第3章 一九九〇年に生まれた壮大なヴィジョン(円卓会議;反革命? ほか)
- 巻冊次
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下 ISBN 9784766426229
内容説明
1989年は、「歴史の終わり」だったのか—。もし東ドイツが中国共産党政権と同様に、市民の抗議デモへの武力鎮圧を強行していたならば、もし西ドイツが東ドイツの編入を拒否していたならば、もし西側諸国がゴルバチョフの「ヨーロッパの共通の家」構想を受け容れていたならば、ヨーロッパにはいかなる未来が待ち受けていたのか。KGB諜報員として東ドイツで壁の崩壊に立ち会い、やがてソ連崩壊の屈辱を味わったプーチンは、その時、何を心に誓ったのか。冷戦後の世界秩序をめぐる大国間の覇権争いを鮮やかに描き出し、数々の学術賞に輝いた歴史ノンフィクション、遂に刊行。
目次
- 第4章 プレハブ型の勝利(安全保障問題の解決策—二と四を合わせるとNATOになる;政治的解決策—ドイツ連邦共和国基本法第二三条 ほか)
- 第5章 建設許可を手に入れる(最初のアメ—資金提供;ワシントン首脳会談 ほか)
- 結論 一九八九年から一九九〇年の遺産(別の可能性;さまざまな結果)
- 新版のためのあとがき—一九八九年から一九九〇年への再訪とNATO拡大の起源(色褪せる記憶;ありがたくない便りを届ける ほか)
「BOOKデータベース」 より