「ひと」の現象学
著者
書誌事項
「ひと」の現象学
(ちくま学芸文庫, [ワ5-6])
筑摩書房, 2020.1
- タイトル別名
-
ひとの現象学
- タイトル読み
-
ヒト ノ ゲンショウガク
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注記
シリーズ番号はブックジャケットによる
2013年3月筑摩書房刊の文庫化
内容説明・目次
内容説明
わたしたちは何によって“ひと”として生まれ、どういう理由で「あのひとらしい」と言われ、どのようにしてときにその権利が擁護され、ときに糾弾され、やがて“ひと”として消えていくのだろうか—。他者=「顔」との遭遇、愛憎という確執、個としての自由から、市民性・多様性、死など。“ひと”をめぐる出来事には常に、知覚、自己意識、理性、権利と契約、道徳と倫理といった哲学の主題が伴走する。本書はそうした問いの数々をゆるやかに開かれたまま差しだし、共鳴し連鎖する思考を展開していく。待望の文庫化。
目次
- はじめに “ひと”の現象学
- 1 顔—存在の先触れ
- 2 こころ—しるしの交換
- 3 親しみ—家族という磁場
- 4 恋—「この人」、あるいは情調の曲折
- 5 私的なもの—所有の逆説
- 6 “個”—自由の隘路
- 7 シヴィル—市民が「市民」になるとき
- 8 ワン・オブ・ゼム—「多様性」という名のアパルトヘイト
- 9 ヒューマン—「人間的」であるということ
- 10 死—自然と非自然、あるいは死の人称
「BOOKデータベース」 より