天変地異はどう語られてきたか : 中国・日本・朝鮮・東南アジア
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書誌事項
天変地異はどう語られてきたか : 中国・日本・朝鮮・東南アジア
(東方選書, 53)
東方書店, 2020.2
- タイトル別名
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天変地異はどう語られてきたか : 中国日本朝鮮東南アジア
- タイトル読み
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テンペン チイ ワ ドウ カタラレテ キタカ : チュウゴク ニホン チョウセン トウナン アジア
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参考文献: 各章末
内容説明・目次
内容説明
自然現象を善政か失政かのバロメーターとし、権力者に対する圧力としても機能させた儒教。地震は仏や菩薩の神通力による「吉祥」であると説き、人びとをなぐさめる仏教。イスラームやキリスト教などの一神教が、災害を神の意思のあらわれとしていることで、信者は苦難を受け入れ、団結して復興に向かうことができた。近代朝鮮では日本の植民地支配を「天変地異」と見なし、琉球(沖縄)では、台風だけでなく軍隊なども海からの「来訪者」として受け止め、災厄を幸福へとかえる営みを続けてきた。歴史・宗教・地域研究者9名が、アジア各地で「天変地異」がどのように語られてきたかをひもとき、いま、自然災害にどう向き合うかを考えるきっかけを提供する。
目次
- 第1部 宗教と天変地異(失政が天変地異を招く—儒教;「大地震動」は吉祥—仏教;地震は神の徴か—イスラームの信仰と災害)
- 第2部 王権と天変地異(「日本」の誕生と疫病の発生;朝鮮における天変地異と予言—讖緯書『鄭鑑録』に描かれたユートピア;沸騰する南海北山—スルタンの出番か)
- 第3部 外来者と天変地異(“琉球‐沖縄”における海上からの「来訪者」と天変地異の「記憶」—ウルマ島とニライカナイをめぐって;植民地支配は天変地異に代わるものだったのか—近代朝鮮での王朝交替予言の変容;天変地異は天子の責任か?—康煕帝の地震観とヨーロッパの科学知識)
- 座談会 天変地異はどう語られてきたか?—天変地異の両義性
「BOOKデータベース」 より