天皇と右翼・左翼 : 日本近現代史の隠された対立構造
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天皇と右翼・左翼 : 日本近現代史の隠された対立構造
(ちくま新書, 1482)
筑摩書房, 2020.3
- タイトル別名
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天皇と右翼左翼
- タイトル読み
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テンノウ ト ウヨク サヨク : ニホン キンゲンダイシ ノ カクサレタ タイリツ コウゾウ
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注記
主要参考文献一覧: p320-347
内容説明・目次
内容説明
近現代日本を動かしてきたのは、幕末以来の天皇家と伏見宮系皇族(旧宮家)の対立と裏社会の暗闘である。対米戦争へ主導したのは反英米的な軍・伏見宮系皇族・一部の長州閥有力者で、彼ら右派は昭和二十年八月十五日の宮城事件、三島事件など数多く事件を起こし、潜在的に反(昭和)天皇だった。昭和天皇・貞明皇后は左派勢力と個人的につながり、親天皇=保守=右翼ではなかったのだ。従来の右翼・左翼観を打ち破り、近現代日本の支配層における対立構造を天皇を軸に描き直す。
目次
- はじめに—昭和天皇は「右」と近かったのか?
- 1 揺れ動く「右翼」と「左翼」(本来の右翼・左翼概念が適用できない戦前日本;後藤新平人脈と天皇家;朝日新聞社と保守本流)
- 2 天皇家vs.伏見宮系皇族・「右翼」(貞明皇后vs.久迩宮家—倒幕派と公武合体派の確執1;昭和天皇vs.伏見宮系皇族軍人—倒幕派と公武合体派の確執2;天皇制はなぜ残ったのか—「右翼」「左翼」双方の誤解;六〇年安保—天皇・田中清玄・ブントvs.岸信介・共産党・社会党;「左右」連合の諸相)
「BOOKデータベース」 より