書誌事項

脳のネットワーク

オラフ・スポーンズ [著] ; 下野昌宣訳

みすず書房, 2020.4

タイトル別名

Networks of the brain

タイトル読み

ノウ ノ ネットワーク

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注記

原著 (MIT Press, 2011) の翻訳

参考文献: p[363]-382

内容説明・目次

内容説明

ずばり、「脳科学と複雑ネットワーク科学を接合する」のが、著者のねらいだ。脳の構造・発生・代謝・進化・心理・病理…すべてが、躍動するネットワーク・ダイナミクスを介して絡み合っている。この“変化する網”としての脳の実像に迫る壮大なプロジェクト、「ネットワーク神経科学」の見地へと、世界の研究を牽引する第一人者がいざなう。ネットワーク科学は人間の社会関係やインフラ網の研究など幅広い分野に応用され、目覚ましい成果を上げてきた。グラフ理論に基づく解析手法や、モデル化のアイデアなども豊富に蓄積されている。それを脳神経系の研究に用いるアプローチについて、基礎から説き起こして応用例と成果までを総ざらいする。コネクトミクス研究やネットワーク神経、科学はすでに、そのほかのさまざまなアプローチと連携を深めつつある基盤的領域となっている。脳と心を研究するすべての人が、この本からネットワーク科学的な視座と実践的な感覚を得ることができるだろう。また、認知科学、心理学、精神病理、人工知能などの関連分野の研究に対しても、著者の見解は多くのインスピレーションを提供するだろう。

目次

  • はじめに—なぜネットワークが重要なのか?
  • ネットワークの指標とネットワークの基本構造
  • 脳のネットワークとは—構造とダイナミクス
  • 神経解剖学におけるネットワーク的展望
  • 細胞、神経回路、システムのマッピング
  • 脳のスモールワールド—モチーフ、モジュール、ハブ
  • 経済性、効率、進化
  • 自発脳活動のダイナミクスのパターン
  • 認知機能のネットワーク
  • 脳内ネットワークの障害
  • ネットワークの成長と発達
  • ダイナミクス—安定性と多様性
  • 神経複雑性
  • 脳と身体

「BOOKデータベース」 より

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