岩佐又兵衛風絵巻の謎を解く

書誌事項

岩佐又兵衛風絵巻の謎を解く

黒田日出男著

(角川選書, 637)

KADOKAWA, 2020.4

タイトル読み

イワサ マタベエ フウ エマキ ノ ナゾ オ トク

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注記

主要参考文献: p353-371

内容説明・目次

内容説明

又兵衛風絵巻群は、ありきたりな仇討譚・復讐譚を描いたものではなかった!美術史家たちの評価が最も高い『山中常盤物語』。豪奢で過剰な表現の『上(浄)瑠璃物語』。最初に制作された『堀江物語』。注文主の松平忠直はなぜ、「乳母」と彼女に育てられる主人の子や、「傳」一族同士の対立・抗争の物語を選んで絵巻を描かせたのか。絵画表現と詞書を丁寧に読み解き、3つの絵巻から浮かび上がる、知られざる近世政治史に迫る。

目次

  • プロローグ 又兵衛風絵巻とは何か
  • 1章 又兵衛風絵巻群の料紙は「特注品」—「鳥の子の間似合紙」
  • 2章 母の縁と「めのと」の愛—『山中常盤』
  • 3章 「養君」浄瑠璃姫と「めのと」の冷泉—『上瑠璃』
  • 4章 「めのと」とその一族の物語—『堀江1』・『堀江2』(1)
  • 5章 六条の「めのと」と磐瀬太郎の物語—『堀江1』・『堀江2』(2)
  • エピローグ 近世初期政治史における「乳母」

「BOOKデータベース」 より

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