内村鑑三の世界像 : 伝統・信仰・詩歌
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書誌事項
内村鑑三の世界像 : 伝統・信仰・詩歌
ぺりかん社, 2020.8
- タイトル別名
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内村鑑三の世界像 : 伝統信仰詩歌
- タイトル読み
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ウチムラ カンゾウ ノ セカイゾウ : デントウ シンコウ シイカ
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注記
内村鑑三におけるナショナリズムの源流にある<伝統思想>との相克、転機としての信仰体験の再検討、詩歌を媒介とした思想形成について、彼が読んだテクストの引用に着目し、残された<書入れ>の分析を通してその実像に迫る。
収録内容
- 研究史・視座・方法
- 若き内村鑑三の思想史的背景
- 「内村鑑三不敬事件」再考
- 不敬事件後の危機と再生
- 宇宙観の形成と伝統思想
- 信仰による「人情」の昇華
- 〈霊魂の不滅〉から〈万物の復興〉へ
- 無教会と古義堂
- 贖罪信仰〈再唱〉の背景
- キリスト再臨信仰の思想史的意義
- 人間内村鑑三の片影
- 「うめく宇宙」と〈二つのJ〉
内容説明・目次
内容説明
内村鑑三(1861‐1930)におけるナショナリズムの源流にある“伝統思想”を具体的に分析し、その信仰の危機と再生の体験を当時の書簡資料という“現場”から捉え直し、さらに内村が愛読した古今東西の詩歌等のテクストに遺された“書入れ”に着眼し、その内面に生じた解釈と読み替えを丹念に検証する。
目次
- 序章 研究史・視座・方法
- 第1章 若き内村鑑三の思想史的背景—藤田東湖「正気歌」受容を中心に
- 第2章 「内村鑑三不敬事件」再考—低頭への「ためらい」をめぐって
- 第3章 不敬事件後の危機と再生—「楽園の回復」をめぐって
- 第4章 宇宙観の形成と伝統思想—『報徳記』の“翻案”を手がかりに
- 第5章 信仰による「人情」の昇華—旧蔵『古今集遠鏡』に見える書入れをめぐって
- 第6章 “霊魂の不滅”から“万物の復興”へ—「我等は四人である」をめぐって
- 第7章 無教会と古義堂—旧蔵『先哲像伝』「伊藤仁斎」に見える書入れを手がかりに
- 第8章 贖罪信仰“再唱”の背景—旧蔵The Death of Christに見える書入れを手がかりに
- 第9章 キリスト再臨信仰の思想史的意義—南原繁における「再臨運動」の影響をめぐって
- 第10章 人間内村鑑三の片影—聞書き・陶山節子
- 終章 「うめく宇宙」と“二つのJ”
「BOOKデータベース」 より