眼の神殿 : 「美術」受容史ノート
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書誌事項
眼の神殿 : 「美術」受容史ノート
(ちくま学芸文庫, [キ30-1])
筑摩書房, 2020.12
- タイトル別名
-
眼の神殿 : 美術受容史ノート
- タイトル読み
-
メ ノ シンデン : ビジュツ ジュヨウシ ノート
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注記
ブリュッケ 2010年刊の文庫化
主要参考文献・史料集: p383-388
人名索引: p456-460
シリーズ番号はジャケットによる
内容説明・目次
内容説明
明治洋画の開拓者・高橋由一が構想し、遂に未完に終わった「螺旋展画閣」(1881年)。時代の力動を体現するこの構想は、あるひとつの言葉、「美術」の生成と軌を一にしていた。由一の事業着想の背景、博覧会・美術館・美術学校など諸制度の誕生、フェノロサと国粋主義運動…。入念な史料分析によって、官製訳語がいかにして成立し、定着=規範化していったか、その過程が明るみに出される。鮮烈なまでに露わとなるのは、「美術」という言葉が紛れもなく時代の分水嶺を象っていたことだ。制度論の視覚から結晶化していく概念史。それは、以降の美術史研究を一変させた。第12回サントリー学芸賞受賞。
目次
- 序章 状況から明治へ
- 第1章 「螺旋展画閣」構想(洋画史の舞台—高橋由一の画業=事業;快楽の園の螺旋建築—「螺旋展画閣」構想;水と火の江戸—建設地について ほか)
- 第2章 「美術」の起源(文明開化の装置—博物館の起源;美術への胎動—博覧会の創始;「美術」の起源—翻訳語「美術」の誕生 ほか)
- 第3章 「美術」の制度化(建築=制度への意志—明治一四年の由一(一);天の絵画—明治一四年の由一(二);“つくる”論理—『美術真説』のフェノロサ ほか)
- 終章 美術の終焉と再生—日本語「美術」の現実
「BOOKデータベース」 より