紅衛兵とモンゴル人大虐殺 : 草原の文化大革命

書誌事項

紅衛兵とモンゴル人大虐殺 : 草原の文化大革命

楊海英著

(筑摩選書, 0207)

筑摩書房, 2021.3

タイトル読み

コウエイヘイ ト モンゴルジン ダイギャクサツ : ソウゲン ノ ブンカ ダイカクメイ

注記

参考文献: p402-408

内容説明・目次

内容説明

文化大革命で、中国政府は内モンゴルのモンゴル人三四万六〇〇〇人を逮捕し、二万七九〇〇人を殺害した。実際には三〇万人が犠牲になったとの調査もある。このモンゴル人虐殺に、毛沢東の中国政府は、学生たちを中心とする紅衛兵を使った。彼らをジェノサイドに駆り立てたものは、いったいなんだったのか。ほとんど公開されていない『紅衛兵新聞』などの貴重な一次資料をもとに、内モンゴル出身の著者が大虐殺の真相を解明し、世界から無視されてきた文化大革命の負の側面に光を当てる。

目次

  • 本書の目的と構成
  • 文革研究の現状が示す世界の中国認識
  • 1 学生造反派の民族観と思想(内モンゴル草原の造反派と保守派;造反派新聞が描く初期文化大革命;「フフホト市第三司令部」の誕生;煽動されたジェノサイド;内モンゴル人民革命党員の粛清 ほか)
  • 2 労働者と知識人、農民の造反(立ち上がる労働者;知識人の『魯迅』と『新文化』;暴力の総結集;モンゴル語の中国的変容;加害行為が物語るジェノサイドの規模)
  • 「夷を以て夷を制す」現代中国

「BOOKデータベース」 より

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