都賀庭鐘における漢籍受容の研究 : 初期読本の成立
Author(s)
Bibliographic Information
都賀庭鐘における漢籍受容の研究 : 初期読本の成立
(研究叢書, 532)
和泉書院, 2021.3
- Title Transcription
-
ツガ テイショウ ニオケル カンセキ ジュヨウ ノ ケンキュウ : ショキ ヨミホン ノ セイリツ
Available at / 57 libraries
-
No Libraries matched.
- Remove all filters.
Search this Book/Journal
Note
参考文献: p10
Contents of Works
- 序章
- 『英草紙』第六篇「三人の妓女趣を異にして各名を成す話」典拠考
- 『莠句冊』第五篇「絶間池の演義強頸の勇衣子の智ありし話」典拠考
- 『通俗医王耆婆伝』典拠考
- 『義経磐石伝』典拠考
- 都賀庭鐘読本における『水滸伝』の受容
- 『繁野話』第三篇「紀の関守が霊弓一旦白鳥に化する話」新論
- 『繁野話』第八篇「江口の遊女薄情を憤りて珠玉を沈る話」新論
- 『垣根草』新論
- 都賀庭鐘の読書筆記『過目抄』とその読本創作
- 都賀庭鐘の白話運用
- 終章
Description and Table of Contents
Description
読本という新たなジャンルを切り開いた先駆者、都賀庭鐘についての初めての研究書。江戸時代中期の読本作者・都賀庭鐘(1718〜1794)は、白話小説を含む、あらゆる分野の漢籍を読みこなし、そこから得た新奇な素材を日本の歴史譚や伝説、軍記と融合させ、数々の翻案小説を著した。その斬新な発想と手法は、上田秋成や曲亭馬琴など後世の読本作者に多大な影響を与えたが、広範な和漢の文献を駆使した庭鐘の作品は、創作技法も難解で、いまだ明らかにされていない部分も多い。本書は、庭鐘の自筆読書筆記『過目抄』を最大限に活用し、庭鐘の読書の実態や学問の内実を詳細に考察、作品の典拠や生成過程、創作意図、創作方法などを解明する。
Table of Contents
- 第1部 都賀庭鐘読本の典拠研究(『英草紙』第六篇「三人の妓女趣を異にして各名を成す話」典拠考;『莠句冊』第五篇「絶間池の演義強頸の勇衣子の智ありし話」典拠考;『通俗医王耆婆伝』典拠考;『義経磐石伝』典拠考;都賀庭鐘読本における『水滸伝』の受容)
- 第2部 都賀庭鐘読本の新解釈(『繁野話』第三篇「紀の関守が霊弓一旦白鳥に化する話」新論;『繁野話』第八篇「江口の遊女薄情を憤りて珠玉を沈る話」新論;『垣根草』新論)
- 第3部 都賀庭鐘の読書と習作(都賀庭鐘の読書筆記『過目抄』とその読本創作;都賀庭鐘の白話運用—『通俗医王耆婆伝』を中心に)
by "BOOK database"