亡霊論的テクスト分析入門
著者
書誌事項
亡霊論的テクスト分析入門
水声社, 2021.3
- タイトル別名
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Ideology code hauntology connotation trauma : deconstruction narratology context melancholy representation
- タイトル読み
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ボウレイロンテキ テクスト ブンセキ ニュウモン
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注記
参考文献一覧: p351-357
キーワード索引: p359-360
収録内容
- 亡霊論からテクストを読むとはどういうことか?
- 〈亡霊〉とはなにか?
- 原爆体験は混線して語られる
- 敗戦を"よろけ"ながら歩く
- 戦争を"とつとつ"と歩く
- 死者と語りあう
- 秘密で女神を拘束する
- 語らぬ東北の〈女〉を動物化する
- 教室のなかの嘘と闘う
- 〈話型〉からテクストを読む
- 女性たちは抑圧され搾取される
- 原発が〈不在の原因〉として潜勢化する
- 亡霊としての放射性物質が攪乱する
- 〈亡霊〉を読むとはどういうことか?
- おわりに
内容説明・目次
内容説明
この支配からの逃走=闘争!物語理論、精神分析、ジェンダー批評などの枠組みも導入しながら、現代文学、歌詞、原発映画を細緻に読み解き、テクストに刻引された“亡霊論”的(=不確定的・多義的・撹乱的)な意味/認識/世界のあり方を闡明する、混沌の時代を見つめ直すためのテクスト分析入門。
目次
- 長めの「はじめに」 亡霊論からテクストを読むとはどういうことか?
- “亡霊”とはなにか?—中世戦記文藝の窓から
- 第1部 戦争をさまよう亡霊(原爆体験は混線して語られる—林京子「空缶」;敗戦を“よろけ”ながら歩く—梅崎春生「桜島」;戦争を“とつとつ”と歩く—梅崎春生「桜島」、山川片夫「夏の葬列」、田宮虎彦『沖縄の手記から』)
- 第2部 教室に取り憑く亡霊(死者と語りあう—川上弘美「花野」;秘密で女神を拘束する—三島由紀夫「美神」;語らぬ東北の“女”を動物化する—三島由紀夫「橋づくし」;教室のなかの嘘と闘う—恩田睦「骰子の七の目」)
- 第3部 J‐POPのなかの亡霊(“話型”からテクストを読む—J‐POPで身につける読解の技法;女性たちは抑圧され搾取される— J‐POPのジェンダー・バイアス)
- 第4部 放射性物質という亡霊(原発が“不在の原因”として潜勢化する—園子温監督作品『希望の国』;亡霊としての放射線物質が撹乱する—園子温監督作品『希望の国』、太田隆文監督作品『朝日のあたる家』)
- “亡霊”を読むとはどういうことか?—「誤解」ではなく「誤読」へ
「BOOKデータベース」 より