近代日本の美術思想 : 美術批評家・岩村透とその時代

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近代日本の美術思想 : 美術批評家・岩村透とその時代

今橋映子著

白水社, 2021.5

タイトル別名

近代日本の美術思想 : 美術批評家岩村透とその時代

タイトル読み

キンダイ ニホン ノ ビジュツ シソウ : ビジュツ ヒヒョウカ・イワムラ トオル ト ソノ ジダイ

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内容説明・目次

内容説明

黒田清輝や森鴎外の盟友でありながら、忘却の彼方となった美術批評家・岩村透。美校初代の西洋美術史教授の彼は、一九一〇年代の日本で、百年後の「美術と社会」を見据え、美術ジャーナリズムやアーツマネジメントを展開。言論統制下に美術行政を論じながら早逝した仕事の全貌と、多分野の人々との共闘の足跡を辿る。上巻は、感興と挑戦をモットーに美術界を牽引する若き岩村の姿が蘇る。

目次

  • 第1部 岩村透を読み直すために(その生涯(一八七〇‐一九一七);岩村透研究の推移と問題点;美術批評史研究の推移と岩村透の位相—批評期区分の試み)
  • 第2部 世紀転換期の美術批評と岩村透の仕事(美術批評はいかにして可能か;技芸家のための西洋美術史;ボヘミアにズムの仕掛け人—「巴里の美術学生」の波及力)
  • 第3部 明治大正期の初期社会主義と美術批評(坂井犀水と初期社会主義;岩村透と初期社会主義;先取られた追悼—森鴎外「かのやうに」における岩村透像)
  • 第4部 前衛史観に抗して(『美術新報』改革とその戦略(一九〇九‐一九一三);文展時代“小芸術”—“民藝”直前の装飾美術運動)

「BOOKデータベース」 より

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