書誌事項

近代世界の公共宗教

ホセ・カサノヴァ著 ; 津城寛文訳

(ちくま学芸文庫, [カ54-1])

筑摩書房, 2021.9

タイトル別名

Public religions in the modern world

タイトル読み

キンダイ セカイ ノ コウキョウ シュウキョウ

注記

原書 (University of Chicago Press, 1994) の全訳

玉川大学出版部1997年刊を文庫化

叢書番号はブックジャケットによる

内容説明・目次

内容説明

1980年代以降、宗教は公的領域に再登場してきた。この啓蒙主義や近代化論の想定に反する事態は、いったい何を意味するのか。著者は、世俗化論を再検討し、方法論を明確に打ち出しながら、スペイン、ポーランド、ブラジル、アメリカ合衆国の4カ国において宗教が“脱私事化”していくプロセスを分析する。本書全体を通じて明らかになるのは、宗教の復興がグローバルな趨勢の中で行われているということだ。現代屈指の宗教社会学者が、近代化=世俗化というテーゼに根本から修正を迫った古典的名著。文庫化に際しては、原著刊行後の展望に触れた「改訂日本語版への序文」を付す。

目次

  • 1 序論(世俗化と啓蒙主義と近代宗教;私的宗教と公共宗教)
  • 2 五つの事例研究—分析的序論(スペイン—国家教会から公認廃止へ;ポーランド—国民の教会から市民社会へ;ブラジル—寡頭制の教会から民の教会へ;福音主義プロテスタンティズム—市民宗教から根本主義セクト、新キリスト教右翼へ;合衆国におけるカトリシズム—私的デノミネーションから公的デノミネーションへ)
  • 3 結論(近代宗教の脱私事化)

「BOOKデータベース」 より

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