〈日本美術〉誕生 : 近代日本の「ことば」と戦略

書誌事項

〈日本美術〉誕生 : 近代日本の「ことば」と戦略

佐藤道信著

(ちくま学芸文庫, [サ49-1])

筑摩書房, 2021.10

タイトル別名

日本美術誕生 : 近代日本のことばと戦略

タイトル読み

〈ニホン ビジュツ〉タンジョウ : キンダイ ニホン ノ「コトバ」ト センリャク

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注記

講談社1996年12月刊の文庫化

叢書番号はブックジャケットによる

参考文献: p267-270

内容説明・目次

内容説明

作品じたいは古くからあった。しかし、「日本美術史」という歴史体系は、「ことば」によって近代日本につくられたのである—。本書はまず、明治期に「絵画」などの美術用語が作られていく過程、また「日本画」「西洋画」「歴史画」「裸体画」「風景画」といったジャンルが規定されていく過程を綿密に追う。その背後にあるのは、近代日本で芽生えた国家思想、つまりナショナリスティックな「日本」意識と、欧化・国際化との相克だ。作品・作家を生み出し支えた政治的・社会的機構をとおして、新たに近代美術の深部を抉りだす。

目次

  • 序章 美術の言語と言説
  • 第1章 「近代日本美術」とはなにか—時間と地理の枠組
  • 第2章 美術の文法
  • 第3章 ジャンルの形成—「日本」をめぐる論争
  • 第4章 美術の環境—階層・行政・団体・コレクション
  • 終章 「日本美術史」の創出

「BOOKデータベース」 より

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