書誌事項

英霊 : 世界大戦の記憶の再構築

ジョージ・L・モッセ著 ; 宮武実知子訳

(ちくま学芸文庫, [モ18-2])

筑摩書房, 2022.1

タイトル別名

Fallen soldiers : reshaping the memory of the World Wars

英霊 : 創られた世界大戦の記憶

タイトル読み

エイレイ : セカイ タイセン ノ キオク ノ サイコウチク

注記

柏書房より刊行(2002.5)の文庫版

訳者あとがき: p341-348

解説「英霊」の遺したもの: p349-359

原註: p361-391

叢書番号はブックジャケットによる

内容説明・目次

内容説明

近代戦争による大量死はいかに克服され、それはどのような政治的帰結をもたらしたか。仲間意識や男らしさ、自由のための意義ある戦争—フランス革命以来、義勇兵が紡ぎ出し、詩や軍歌、文学作品等を通じて支持された神話は、記念碑や戦没者墓地によりシンボル化され国民に共有された。西欧諸国で起きた「戦争体験の神話化」はキリスト教や自然崇拝を取り込んで発展し、英霊祭祀により死をも統合して、戦争への馴致と政治の残忍化を導いていく。それは第一次大戦後のドイツで頂点に達した…。18世紀末から第二次大戦後までを射程に、神話が犠牲に満ちた現実を覆い隠し、戦間期政治に影響する様を克明に描く。全面改訳。

目次

  • 新しい戦争
  • 1 起盤となるもの(義勇兵の戦争;神話の創作)
  • 2 第一次世界大戦(青年と戦争体験;英霊の祭祀;自然の流用;陳腐化の過程)
  • 3 戦後の時代(ドイツ政治の残忍化;戦争の継続;第二次世界大戦、神話、戦後世代)

「BOOKデータベース」 より

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