アカデミズム史学の危機と復権
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書誌事項
アカデミズム史学の危機と復権
思文閣出版, 2022.2
- タイトル別名
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The crisis and establishment of historical studies in modern Japan
- タイトル読み
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アカデミズム シガク ノ キキ ト フッケン
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注記
欧文タイトルは標題紙裏による
博士学位論文「日本近代におけるアカデミズム史学の形成」(早稲田大学 2015年) をもとに、その後の研究成果を踏まえて加筆修正を施したもの
日本学術振興会科学研究費補助金 (研究成果公開促進費21HP56066) の助成を受けて刊行し、同科研費 (16K16914、19K13347) の成果を含むもの
内容説明・目次
内容説明
近代日本の歴史研究において、中心的存在であったアカデミズム史学は、いかなる時代状況のなかで生まれたのか。他の学問との競合、研究と教育のジレンマ、国家や社会との緊張関係—「国体」を正当化することと、「科学」であることという二つの任務を負わされたアカデミズム史学は、南北朝正閏問題という危機を経て、ある結論にいたる。坪井九馬三、黒板勝美らアカデミズム史学に連なる歴史家たちの実践から、無思想ともみなされてきた存在の思想性に迫る。
目次
- 序章
- 第1章 アカデミズム史学の成立—ナショナリズムと「純正史学」
- 第2章 「純正史学」の組織化と矛盾—学会の設立と地方史学
- 第3章 南北朝正閏問題をめぐる論理—歴史観と道徳論の相克
- 第4章 アカデミズム史学の危機と復権—南朝正統論への転換がもたらした歴史学の自立
- 第5章 黒板勝美の通史叙述—アカデミズム史学による卓越化の技法と“国民史”
- 第6章 アカデミズム史学と歴史意識の近代—『足利市史』をめぐって
- 終章
「BOOKデータベース」 より