闇で味わう日本文学 : 失われた闇と月を求めて

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闇で味わう日本文学 : 失われた闇と月を求めて

中野純著

笠間書院, 2022.4

Title Transcription

ヤミ デ アジワウ ニホン ブンガク : ウシナワレタ ヤミ ト ツキ オ モトメテ

Available at  / 59 libraries

Note

おもな参考文献: p286-290

Description and Table of Contents

Description

かつて日本の名作には「極上の闇」があった。『源氏物語』、『今昔物語集』、『雪女』、『舞姫』…。時に恋人たちの逢瀬や詩情を盛り上げ、時に幽玄味に彩られた怪異・伝承を生み出した「闇」という物語装置。“闇案内人”である著者が、現代人が失った「極上の闇」の五感を取り戻すべく、実際に物語の舞台となった場所の闇を味わい、闇の視点から書き下ろしたユニークな「日本文学体験案内」。

Table of Contents

  • 肝試しの歴史—闇と戦うツワモノたち
  • 光る茸とかぐやの梯子—八月十五夜には月と地球がつながる
  • 冬の屋内で線香花火を囲む—座敷花火と寒手花火
  • ヒグラシと暮らし、ヨアカシと明かす—万葉の蝉
  • 小倉山と嵯峨野の真っ暗闇を歩く(一)—関西の都は闇放題
  • 小倉山と嵯峨野の真っ暗闇を歩く(二)—夜の鳴き声に心を澄ます
  • 月の飲みかた、捕まえかた—月遊びの世界
  • 雪女は水女—小泉八雲の闇を歩く
  • 望遠部屋とムーンルーム—天の川流域で暮らす
  • 月を直視するなら裏三日月—有明待と今月今夜
  • 無月・雨月も月のうち—大正ロマンと少女の夜
  • よばいの闇といにしえの透明人間(1)—なぜ夜にやるのか
  • よばいの闇といにしえの透明人間(2)—松の照明を嗅ぐ
  • 二重の行灯闇の中で—モーモー時から十三夜
  • 昔の街頭は火の鳥だった!—舶来の闇を照らす
  • おとめの百夜連続単独ナイトハイク—闇富士に恋した娘

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