「満洲文学」の発掘

書誌事項

「満洲文学」の発掘

西田勝著

法政大学出版局, 2022.5

タイトル別名

満洲文学の発掘

タイトル読み

マンシュウ ブンガク ノ ハックツ

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注記

人名索引: 巻末p1-10

収録内容

  • 「満州国」に夢を紡ぐ : 藤山一雄の『群像らをこをん』
  • 海を渡ったプロレタリア文学
  • 「満洲文話会」とは何であったか
  • プロレタリア詩誌『燕人街』の登場
  • ある転向文学者の軌跡 : 島田和夫から上野市三郎へ
  • 加納三郎の「戦略」
  • 北尾陽三の場合
  • 詩人野川隆の到達点
  • 逮捕寸前の野川隆
  • 内在的批判者としての秋原勝二
  • 朝鮮人作家今村栄治の内心の世界 : 「満洲文学」の傑作「同行者」と「新胎」
  • 佐多稲子のハルピン訪問
  • 小林秀雄 文化工作者として
  • 「満洲国」文学第二世代作家としての加藤秀造
  • 「満洲国」における「米英撃滅詩」
  • ファシストと文学 甘粕正彦の「樋口一葉の日記」
  • 「郷土文学」論争から大東亜文学者大会まで / 梁山丁[著]
  • 二人の女性作家 : 蕭紅と呉瑛 / 梁山丁 [著]
  • 雑誌『明明』の回想 / 疑遅 [著]
  • 私と文学 / 陳隄 [著]
  • 逮捕入獄から解放まで / 関沫南 [著]
  • 大内隆雄と『新京日日新聞』
  • 『満洲行政』文芸欄を読む
  • 『満洲経済』文化系記事を読む
  • 地方文学雑誌としての『大吉林』
  • 「満洲国」におけるフェミニズム : 『大新京日報』の連続コラム「婦人の立場から」

内容説明・目次

内容説明

日本の近代は東アジア諸地域の侵略と不可分だった。しかし「満洲国」をはじめ植民地で刊行された書籍や雑誌は歴史のなかで散逸し、研究文献資料はいまだ不完全なものに留まっている。2021年に逝去した著者は、その忘却を埋めるべく植民地文化学会を創設、国内外の作家・研究者との協働のもと、知られざる「満洲文学」の実態を明らかにしてきた。本書は、30年以上をかけたその畢生の仕事である。

目次

  • 1 「満洲国」成立以前(「満洲国」に夢を紡ぐ—藤山一雄の『群像らをこをん』;海を渡ったプロレタリア文学 ほか)
  • 2 「満洲国」成立後(ある転向文学者の軌跡—島田和夫から上野市三郎へ;「満洲国」における芸術的抵抗の一例 ほか)
  • 3 中国人作家の回想録(「郷土文学」論争から大東亜文学者大会まで(梁山丁);二人の女性作家—蕭紅と呉瑛(梁山丁) ほか)
  • 4 「満洲国」のメディア断面(大内隆雄と『新京日日新聞』;『満洲行政』文芸欄を読む ほか)

「BOOKデータベース」 より

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