わたしからはじまる : 悲しみを物語るということ

書誌事項

わたしからはじまる : 悲しみを物語るということ

入江杏著

小学館, 2022.6

タイトル読み

ワタシ カラ ハジマル : カナシミ オ モノガタル ト イウ コト

大学図書館所蔵 件 / 32

この図書・雑誌をさがす

注記

文献:巻末

内容説明・目次

内容説明

突然の喪失、失われた「普通」の暮らし。求められる被害者遺族像に囚われることなく、社会の物語、大きな物語に引っ張られることのない語りを求めて—

目次

  • 1章 沈黙とスティグマ(語りを阻害するもの〜誰にもいえない;沈黙を強いるものの正体「スティグマ(負の烙印)」;「私を変えた一枚の絵」の物語;こぐまの絵本と「ミシュカの森」;3びきのくま;スティグマ解消につながる「わたし」の語り;きっかけ・ステレオタイプ・偏見・差別;コンタクト(出会い)、そして本音と本心;「わたし」を深める;棘の家)
  • 2章 怒りと語り(目に見えない子ニンニの物語;「普通」って、いったい何?;感情を言葉にする;隠されていた母への怒り;怒りは変化へのエネルギー;傍観するものにとって「かなしみ」は恐怖;母のこと1 母の恥の意識;母のこと2 親から受け取った価値観;母のこと3 はずれのガチャ;母のこと4 母と私が蓋をしたもの;母のこと5 自らに課した喪失と悲嘆の物語;沈黙の意味)
  • 3章 個の物語の力(大きな物語でない「わたし」の物語;物語が生まれる;五感に応答するアートセラピー;この悲しみを伝えたら、あなたはとまどうかもしれない そう考えてしまう人へ;封じられる声;語りに拓かれる)
  • 4章 メディアと悲惨の消費(メディアスクラム(集団的過熱取材)の中で;メディア不信の時代に;悲惨の消費・エンタメ化;「共感」という落とし穴・ケアの視座の欠如)
  • 5章 ケアの物語(ケアとは何か;亡き人との出逢い直し;利他とグリーフケア;死者とともに生きる;「亡き人」から受け取ったもの)

「BOOKデータベース」 より

詳細情報

ページトップへ