書誌事項

日本の中世貨幣と東アジア

中島圭一編

(アジア遊学, 273)

勉誠出版 (発売), 2022.9

タイトル読み

ニホン ノ チュウセイ カヘイ ト ヒガシアジア

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内容説明・目次

内容説明

モノの流通、経済の発展において要となる貨幣。古来、その発行は、国家形成における重要なタームの一つであるが、中世日本においては、朝廷や幕府など公権力による貨幣発行はなされず、唐・宋・元・明などの中国歴代王朝により作られた銭が大量に流入し、さらには朝鮮半島の高麗・朝鮮やベトナムなど周辺諸国のものも加わり、それらの渡来銭を用いた貨幣流通が本格化する状況が現れることとなった。公権力による裏付け・保証のない渡来銭が如何に国内通貨となり得たのか、遠隔地決済を可能とする為替制度は、どのような信用基盤の上に成り立っていたのか。そして、数百年間続いた渡来銭を基盤とする貨幣流通の状況に終止符をうった要因は何なのか。貨幣というものの性質を考えるうえで興味深い問題を多数孕む日本の中世貨幣を文献・考古資料を博捜し、東アジア的視点からも捉えなおす画期的成果。

目次

  • 第1部 中世貨幣の成立と展開(渡米銭流通の開始と確立をめぐって;中世手形の信用とその決済システムについて ほか)
  • 第2部 貨幣をめぐる明と日本(永樂通寳日本流入経路の検討—東南アジア経路説の提唱;永楽銭の流通 ほか)
  • 第3部 出土銭からみた貨幣流通(個別出土銭からみた銭貨流通の地域差—東国を中心に;出土銭貨研究の諸相—近年の動向から ほか)
  • 第4部 中世から近世へ(南京銭と鍛(ちゃん)再考;織田農長の撰銭令をめぐって ほか)

「BOOKデータベース」 より

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