雇用か賃金か日本の選択
著者
書誌事項
雇用か賃金か日本の選択
(筑摩選書, 0238)
筑摩書房, 2022.10
- タイトル別名
-
日本の選択 : 雇用か賃金か
- タイトル読み
-
コヨウ カ チンギン カ ニホン ノ センタク
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内容説明・目次
内容説明
二〇二〇年、新型コロナウイルスの感染拡大により、航空業界は大きな打撃を受けた。売上が大幅に減ったなかで、これまで通り雇用を維持して賃金を払い続ければ会社が潰れる。「クビか、賃下げか」。世界中の航空会社において、労使がこの二極の間でギリギリの調整を行っていた。従来、日本は賃金引き下げが速く、人員削減が遅いとされてきた。それは今も変わらないのか。コロナ禍への対応の国際比較と、長期的に労働需要が減少した百貨店の事例から、日本の雇用調整の内実を明らかにする。
目次
- 第1章 航空業界の苦境—ANAグループの事例(コロナに立ち向かう;日本の空で何が起きたか;雇用を守るため、賃金を削る;人員の削減)
- 第2章 リストラの断行—アメリカ、イギリス、ドイツの事例(アメリカ;イギリス;ドイツ)
- 第3章 雇用を削るか、賃金を削るか—日本と欧米の比較(概念の整理;パンデミック下の賃金調整;雇用政策の影響;雇用調整の速さと規模;需要の戻りに対応できるか)
- 第4章 長期的な雇用調整—百貨店の事例(出向と転籍の活用;百貨店における雇用維持と出向;長期雇用の光と影)
- 第5章 働き続けることを保障する社会へ(企業レベルの雇用保障;社会レベルの雇用保障)
「BOOKデータベース」 より