感受性とジェンダー : 「共感」の文化と近現代ヨーロッパ

書誌事項

感受性とジェンダー : 「共感」の文化と近現代ヨーロッパ

小川公代, 吉野由利編

水声社, 2023.3

タイトル別名

感受性とジェンダー : 共感の文化と近現代ヨーロッパ

タイトル読み

カンジュセイ ト ジェンダー : 「キョウカン」ノ ブンカ ト キンゲンダイ ヨーロッパ

大学図書館所蔵 件 / 84

注記

引用文献: 各章末

収録内容

  • 二一世紀から感受性文化と感情史を辿る / 小川公代著
  • 他者への共感 : 惑星的見地から感受性文学を考える / 小川公代著
  • 怒りは道徳的に正しいか? : ヌスバウムと感情の現代哲学 / 河野哲也著
  • 歴史学と文学のはざま? : 感受性文学を手がかりに感情史を考える / 森田直子著
  • 市民社会と宗教 : ヒュームの『自然宗教をめぐる対話』 / 大河内昌著
  • ヒュームの共感論・再訪 : 共感とは受動的で主観的な感情伝染か / 犬塚元著
  • ポウプ、コラルドー、そしてルソー : 『新エロイーズ』における感受性の諸相 / 井上櫻子著
  • 愛情の偽装 : 『娘たちへの父親の遺産』とウルストンクラフト / 川津雅江著
  • 感受性の居場所 : オースティンの初期作品から『分別と多感』へ / 土井良子著
  • 恐怖の感染、恐怖の消費 : 超常現象と公共圏形成 / 原田範行著
  • 感受性の洗練と誤認 : エッジワースとオースティンの描く「共感」の帝国 / 吉野由利著
  • 「共感」の矛盾と限界 : 『ジェイン・エア』における感情の問題 / 大石和欣著

内容説明・目次

内容説明

尊厳を踏みにじられた他者をケアして連帯する一方、感情の激発や煽動が危惧されもする昨今、「共感」は時代を理解するキーワードとなった。しかし、この感性は現代に始まったのではなく、一八世紀の「感受性」文化にその萌芽を宿していた―ロマン主義文学、道徳哲学、ジェンダーをめぐる言説を通して、「共感」の可能性から、その矛盾と限界までを探る!

目次

  • 序論 二一世紀から感受性文化と感情史を辿る
  • 第1部 感情史と現代(他者への共感―惑星的見地から感受性文学を考える;怒りは道徳的に正しいか?―ヌスバウムと感情の現代哲学;歴史学と文学のはざま?―感受性文学を手がかりに感情史を考える)
  • 第2部 感受性の思想と文化(市民社会と宗教―ヒュームの『自然宗教をめぐる対話』;ヒュームの共感論・再訪―共感とは受動的で主観的な感情伝染か;ポウプ、コラルドー、そしてルソー―『新エロイーズ』における感受性の諸相;愛情の偽装―『娘たちへの父親の遺産』とウルストンクラフ卜;感受性の居場所―オースティンの初期作品から『分別と多感』へ)
  • 第3部 感受性の誤認と帝国(恐怖の感染、恐怖の消費―超常現象と公共圏形成;感受性の洗練と誤認―エッジワースとオースティンの描く「共感」の帝国;「共感」の矛盾と限界―『ジェイン・エア』における感情の問題)

「BOOKデータベース」 より

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