争わない社会 : 「開かれた依存関係」をつくる
著者
書誌事項
争わない社会 : 「開かれた依存関係」をつくる
(NHKブックス, 1279)
NHK出版, 2023.5
- タイトル別名
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争わない社会 : 開かれた依存関係をつくる
- タイトル読み
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アラソワナイ シャカイ : 「ヒラカレタ イゾン カンケイ」オ ツクル
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注記
引用・参考文献: p271-292
内容説明・目次
内容説明
周りに頼る作法を根本から考え直そう。国家間の戦争、社会の分断、個人同士やネット上の諍いなど、豊かになり余裕ができた時代にも争いが絶えないのはなぜか?国からは「自助」を、市場からは「競争に勝ち残ること」を求められて、個人が孤立無援となってしまうのはなぜか?本書は、その原因が近代人の「自立」への欲求にあったと見て、その陰で見落とされてきた「依存」の可能性を問う試みである。進化論の誤読、対外援助、入会権闘争、生活綴方までを分析し、機能的な中間集団への依存が争いの芽を摘む可能性を示す。分野を超えた視点で切りひらく、社会科学からの挑戦の書。
目次
- 争わないための依存
- 1部 発展の遠心力―「自立した個人」を育てる(競争原理―規格化される人々;社会分業―特技を社会に役立たせる;対外援助―与えて生まれる依存関係)
- 2部 支配の求心力―特権はいかに集中するか(適者生存―格差を正当化する知;私的所有―自然をめぐる人間同士の争い;独裁権力―依存関係を閉じる言葉)
- 3部 依存の想像力―頼れる「中間」を取り戻す(帰属意識―踏みとどまって発言する;中間集団―身近な依存先を開く;依存史観―歴史の土を耕す)
「BOOKデータベース」 より