須弥山と極楽 : 仏教の宇宙観
著者
書誌事項
須弥山と極楽 : 仏教の宇宙観
(ちくま学芸文庫, [サ53-1])
筑摩書房, 2023.7
- タイトル読み
-
シュミセン ト ゴクラク : ブッキョウ ノ ウチュウカン
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注記
1973年 講談社刊の文庫化
シリーズ番号はブックジャケットによる
内容説明・目次
内容説明
須弥山とは、高さ約56万キロメートル、天神らが暮らす想像上の高峰である。5世紀頃インドで書かれた仏教論書『倶舎論』はこの須弥山を中心とする壮大な宇宙を描き出し、仏教が宇宙をどう捉えたかを詳細に解説した。本書は、『倶舎論』を基礎に他説も参照し、仏教宇宙観を簡明に記す。人間より優るが欲望の虜である天神とはいかなる存在か。「蛆虫に骨をうがたれる」といった地獄の責苦、世界を構成する四大と極微、宇宙の消滅と生成のサイクルなど、幅広く解説。後代に現れる極楽浄土の思想をも取り上げて、人生を苦とし、輪廻と解脱の思想を根底とするこのユニークな体系の変遷をたどる。長年読み継がれてきた入門書。
目次
- 1章 人間は宇宙をどう把えたか
- 2章 仏教の“地獄と天界”
- 3章 極大の世界と極微の世界
- 4章 仏教宇宙観の底を流れるもの
- 5章 西方浄土の思想
- 6章 地獄はどう伝えられたか
- 7章 仏教の宇宙観と現代
「BOOKデータベース」 より