記憶は実在するか : ナラティブの脳科学
著者
書誌事項
記憶は実在するか : ナラティブの脳科学
筑摩書房, 2023.8
- タイトル別名
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The rag and bone shop : how we make memories and memories make us
- タイトル読み
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キオク ワ ジツザイ スルカ : ナラティブ ノ ノウカガク
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内容説明・目次
内容説明
本書には、さまざまな幻視、幻聴、幻覚に翻弄される人々が登場する。妄想は薬によって消散してしまうが、現実にはなかったはずの出来事の記憶が、時にありありとよみがえって彼らを苦しめる。それは単なる脳の誤作動なのだろうか?記憶は“私が私である”という意識を支える柱だ。けれども、その記憶が幻覚ではなかったと本当に言い切れるだろうか。同じ出来事の記憶が人によって異なるのだとしたら、記憶とは何だろうか?いったい記憶はどのようにつくられるのか。記憶がいかにして“私”という意識につながるのか。多くの症例を診ながら記憶の謎を問い続けてきた精神科医が、脳・意識・心の織りなす不可思議な物語をときほぐす。
目次
- 1 私たちは記憶をどのようにつくるか(始まり;感覚―記憶の原材料;メイキング・センス;海馬の話;第六の感覚―隠れた皮質;場所の感覚;時間と継続性の経験;ストレス―思い出すことと“忘れること”)
- 2 記憶は私たちをどのようにつくるか(自己認知―自伝的記憶の始まり;生命の木―樹枝状成長と刈り込み;自己意識;性ホルモンとムクドリ;変わる人生のナラティブ;虚偽か事実か;いちばん古い記憶)
「BOOKデータベース」 より