自殺帳
著者
書誌事項
自殺帳
晶文社, 2023.10
- タイトル読み
-
ジサツチョウ
大学図書館所蔵 件 / 全41件
-
該当する所蔵館はありません
- すべての絞り込み条件を解除する
この図書・雑誌をさがす
内容説明・目次
内容説明
本書は、精神科医・春日武彦氏によるきわめて「不謹慎」な自殺の論考である。いまでも自殺者のことを気に病み、逃亡する気分に支配され、遺書を娯楽、ポルノグラフィーに近いものとし、天啓としての自殺親和型を自ら認識する。「火口内の狂人」に陥ることも自覚し、自殺者との間に隔たりはないことを静かに戦慄する―。自殺する側としない側の彼岸、鈍色の光芒と漆黒の陰のあわいを、弄ばれながらも自在に行き来する著者の姿に、私たちは翻弄されることとなる。まったくキュートでグロテスクな自殺曼荼羅が、浮かび上がる。
目次
- 第1章 胃の粘膜
- 第2章 石鹼体験
- 第3章 登場人物を自殺させる
- 第4章 遺書のリアル
- 第5章 自殺の七つの型―1 美学・哲学に殉じた自殺
- 第6章 自殺の七つの型―2 虚無の果てに生ずる自殺
- 第7章 自殺の七つの型―3 気の迷いや衝動としての自殺
- 第8章 自殺の七つの型―4 懊悩の究極としての自殺
- 第9章 自殺の七つの型―5 命と引き換えのメッセージとしての自殺
- 第10章 自殺の七つの型―6 完璧な逃亡としての自殺
- 第11章 自殺の七つの型―7 精神疾患ないしは異常な精神状態による自殺
- 第12章 漆黒のコアラ
「BOOKデータベース」 より