地名の原景 : 列島にひびく原始の声

書誌事項

地名の原景 : 列島にひびく原始の声

木村紀子著

(平凡社新書, 1041)

平凡社, 2023.10

タイトル読み

チメイ ノ ゲンケイ : レットウ ニ ヒビク ゲンシ ノ コエ

内容説明・目次

内容説明

江戸の「エ」と浦安の「ウラ」は、たいていの辞書で意味はほぼ同じだが、ほんとうに、もとからそうなのか?滋賀と志摩の「シ」は、文字は違うが意味は違う?同じ?伊賀・甲賀の「ガ」は、めでたそうな漢字の皮をむくと、どんなもともとの意味を担っているか?地名を形作る言葉のもともとの意味を探り、文字以前の時代の列島の景観と人の営みへとさかのぼる。

目次

  • 1 日本列島の原景語(ノ・ヤマ(野山);ヤマ・カハ(山川);ウミ・ヤマ(海・山);ハラ(原);エ(江)とウラ(浦);シマ(島)とクニ(国);翻訳語アメ・ツチ(天地))
  • 2 国名以前の地名と国名の生いたち(国名以前の在所名「ガ(カ)」;国々の位置取りの認識;宮処となった「山ト」と「山シロ」;「好字」が消した原景;国名における〈声〉の自立)
  • 3 先史を秘めた奇妙な当て字地名(色浜・色川―イロ;象山・象潟―キサ;犀川―サキ;尼(が)辻・尼(が)崎―アマ;安食―アジキ;桜島―サ・クラ)
  • 結びにかえて―タ(田)の来歴

「BOOKデータベース」 より

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