書誌事項

人種差別の習慣 : 人種化された身体の現象学

ヘレン・ンゴ著 ; 小手川正二郎, 酒井麻依子, 野々村伊純訳

青土社, 2023.11

タイトル別名

The habits of racism : a phenomenology of racism and racialized embodiment

タイトル読み

ジンシュ サベツ ノ シュウカン : ジンシュカ サレタ シンタイ ノ ゲンショウガク

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注記

参考文献: 巻末pvii-xii

内容説明・目次

内容説明

日常に織り込まれた差別とは。差別を体現する行動や仕草は、日常生活に知らぬ間に入り込んでいる。それは差別される者にしか気づかれない。誰もが意図せずに行ってしまう/向けられている可能性を孕む「習慣的な人種差別」。メルロ=ポンティの現象学に軸を据えながら、差別する・される身体の多様なあり様を明らかにする。マジョリティのまなざしを捉え直すための必読書。

目次

  • 第1章 人種差別の習慣―身体的な仕草、知覚、方向づけ(習慣と習慣的身体;習慣は社会的でありうるのか;慣習的で身体的な仕草や知覚のなかの人種差別;習慣的な人種差別と責任)
  • 第2章 人種差別と人種化された身体性の生きられた経験(人種差別と人種化の身体的な経験;白人の身体性と存在論的な膨張性)
  • 第3章 不気味さ―人種化された居心地悪い身体(不気味さ(Unheimlichkeit)と人種化された身体;家の多孔性、身体の多孔性;家は必要なのか)
  • 第4章 人種差別のまなざし―サルトルの対象存在とメルロ=ポンティの絡み合いとの間で(対他的身体、対象性、人種差別のまなざし;まなざし‐対象の存在論を複雑化すること―目を向けることの様相、見られている自分自身を見ること、そして身体の両義性;メルロ=ポンティの絡み合いと、人権化された身体性における主体―対象の溶解)

「BOOKデータベース」 より

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