紫式部の実像 : 稀代の文才を育てた王朝サロンを明かす
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紫式部の実像 : 稀代の文才を育てた王朝サロンを明かす
(朝日選書, 1041)
朝日新聞出版, 2024.2
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ムラサキシキブ ノ ジツゾウ : キダイ ノ ブンサイ オ ソダテタ オウチョウ サロン オ アカス
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Prefectural University of Hiroshima Library and Academic Information Center
910.23/I26110092791
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Note
各章始めに年表あり
参考文献: p349-350
Description and Table of Contents
Description
紫式部はなぜ彰子中宮の女房となったのか。そのいきさつはおろか、実名、生年もよくわかっていない。だが、複数の文献から彰子の父、藤原道長は、紫式部を一介の女房ではなく、具平親王の後ろ盾がある女性として遇していたことがみえてくる。具平親王は和歌、漢詩、香道、音楽、医学、仏道にも通じる博学の士として世に尊崇されていた。貴族の日記や歌集からは、父が出入りしていた親王の文学サロンに紫式部も通い、漢籍、文学や有職故実、多様な知識を吸収したことがうかがえる。やがて紫式部は物語創作に目覚め、具平親王に後押しされて宮仕えし、晩年に関わりのあった藤原実資の記録からその没年は寛仁4年(1020)、51歳であったと考えられる。貴顕の人物関係を解きほぐし、権勢家、王朝文化の担い手と複雑なつながりがあった紫式部のリアルな姿を描き出す。
Table of Contents
- 1章 セレブ二人の間を取りもつ
- 2章 具平親王文化サロンと父たち
- 3章 父為時の官僚生活の悲運
- 4章 紫式部の少女時代
- 5章 為時の越前守赴任
- 6章 為時の任務と宣孝との結婚
- 7章 女房の生活
- 8章 紫式部の宮仕え
- 9章 紫式部の宮中生活
- 10章 中宮彰子御産による敦成親王誕生
- 11章 献上本『源氏物語』
- 12章 その後の紫式部
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