漫画家が見た百年前の西洋 : 近藤浩一路『異国膝栗毛』の洋行

書誌事項

漫画家が見た百年前の西洋 : 近藤浩一路『異国膝栗毛』の洋行

和田博文著

(筑摩選書, 0273)

筑摩書房, 2024.2

タイトル別名

漫画家が見た100年前の西洋 : 近藤浩一路異国膝栗毛の洋行

百年前の西洋 : 漫画家が見た : 近藤浩一路『異国膝栗毛』の洋行

タイトル読み

マンガカ ガ ミタ ヒャクネンマエ ノ セイヨウ : コンドウ コウイチロ『イコク ヒザクリゲ』ノ ヨウコウ

注記

『異国膝栗毛』関係年表 (1908-1928年): 巻末pi-iii

本書から始まる関連文献10冊の読書案内: 巻末piv-vi

内容説明・目次

内容説明

近藤浩一路は藤田嗣治・岡本一平と東京美術学校の同級生。油彩、水墨画を描く一方、漫画記者として活躍した。そんな彼が画家友達とともに一九二〇年代の西洋を初めて訪れる。欧州航路をマルセイユへ、そして芸術の都パリへ。マルク暴落のドイツ、闘牛のスペイン、イタリアでは最先端の未来派の酒場を訪れ、婦人参政権運動が盛んなイギリスにも足を延ばす。異国を訪れる旅が「海外旅行」ではなく「洋行」と呼ばれた時代の異文化体験はどのようなものだったのか?百年後の私たちの旅と何が違って何が同じなのだろう?ウィットに富んだ漫画も多数掲載。

目次

  • プロローグ 戦争・パンデミックの終焉と、笑いの紀行文学
  • 第1章 洋服洋食嫌いの、洋行下稽古
  • 第2章 富士屋ホテルで「外遊予習」、東京漫画会の『東海道漫画紀行』
  • 第3章 ツーリズム時代の幕開けと、帝国の郵船の寄港地
  • 第4章 パリで藤田嗣治に、一〇年振りに再会する
  • 第5章 ストラスブールから敗戦で疲弊したドイツへ
  • 第6章 闘牛のスペイン、ルネサンス美術のイタリア
  • 第7章 大英帝国のロンドンからパリ、待ち遠しい日本へ

「BOOKデータベース」 より

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