隠された聖徳太子 : 近現代日本の偽史とオカルト文化

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隠された聖徳太子 : 近現代日本の偽史とオカルト文化

オリオン・クラウタウ著

(ちくま新書, 1794)

筑摩書房, 2024.5

Title Transcription

カクサレタ ショウトク タイシ : キンゲンダイ ニホン ノ ギシ ト オカルト ブンカ

Available at  / 99 libraries

Note

文献: 各章末

Description and Table of Contents

Description

日本史上、最も神秘に満ちた「聖人」―聖徳太子。近代において「人間太子」も登場するが、それは無論ただの人間ではない。日本が「西洋化」する中、彼と西洋との繋がりが語られる。そして「オカルトブーム」では、前近代と異なる形で「超能力者」として新たな命を吹き込まれる。様々な姿の太子を描く人々は、何を求めてきたのか。太子の「謎」は、人間の「隠されたもの」への強い関心を掻き立てる。本書では「歴史」と「偽史」の曖昧な境界を歩みつつ、その真相を読み解く。

Table of Contents

  • 序 隠されたものへの視点―偽史から聖徳太子を考える
  • 第1章 一神教に染まる聖徳太子(学術界における聖徳太子とキリスト教の「事始め」;秦氏はユダヤ教徒だった―佐伯好郎の業績によせて;フィクションへの展開―中里介山の聖徳太子観)
  • 第2章 乱立するマイ太子像(池田栄とキリスト教の日本伝来;聖徳太子と戦後日本のキリスト教;司馬遼太郎と景教)
  • 第3章 ユダヤ人論と怨霊説(手島郁郎と一神教的古神道;梅原猛と怨霊説の登場;怨霊meets景教―梅原猛『塔』について)
  • 第4章 オカルト太子の行方(漫画の中のオカルト太子―山岸凉子『日出処の天子』;予言者としての聖徳太子の再発見)
  • 結 隠された聖徳太子の開示

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